
企業アプリをリリースするには、長くユーザーに愛されたいものです。
今回は使われる企業アプリの実際に活用されている方法や話題となった事例とともに、一目置かれる企業アプリになるためのポイントをまとめました。
企業アプリの導入を考えている方はこの記事をぜひ参考にしてみてください。
企業アプリの役割
企業アプリは、お客様に訪問してもらわなくてはならないWEBサイト以上に積極的なプロモーションができるメリットを持っています。
位置情報やプッシュ通知を活用して生活に沿ったアプローチができるため、実店舗への来店促進効果もアップします。
今やマーケティングの一環と言える企業アプリですが、継続的に使ってもらえる企業アプリには共通した特徴が見られます。それはシンプルさです。
機能がシンプル、特徴がシンプル、メリットがシンプルなど、お客様にとって理解しやすい内容であればあるほど多くの方に使われます。
『Coke ON』
たとえば、こちらはコカ・コーラ社が提供するコンシューマ向けアプリ、
対応している自販機にアプリをダウンロードしたスマホをかざし、ドリンクを購入するだけというシンプルさが老若男女幅広いヒットに繋がりました。
購入ごとに1つスタンプがたまり、15スタンプになるとドリンクが1本無料でもらえるお得感に加え、これまでにない体験も提供しています。
猛暑日にはスポーツドリンクやコーラをサンプリングしましたが、その抽選もアプリを通して行われました。
クーポンの配布やセール情報の配信に留まらず、このように企画や持たせる機能によって活用方法に目新しさを感じてもらうのも、使われる企業アプリのポイントです。
アプリをリリースする側からするといろいろな機能や特徴を盛り込みたくなりますが、まずはシンプルなものから始めるように心がけてください。
メインとなる特徴は、ひとつのアプリにつきひとつから。コンシューマ向けは特徴が分かりやすいほど日常的に活用してもらいやすくなり、単純に面白さを感じてもらえればSNSでの拡散も期待できます。
コカ・コーラ社のように企業アプリで成功するには、『シンプル』を念頭に置いたアプリ作りから始めましょう。
機能を増やすのは、リリース後にユーザーの声を集めてからでも遅くありません。
「Piece」ではパッケージ開発のアプリを導入することができます。
必要な機能を必要なだけ選択することができ、ユーザーの反応をみた後に機能を追加するということも可能なので余計なコストはかかりません。
さらに初期費用0円なのでまずはお試しにというか方にもおすすめです。
ARアプリの活用方法
ARとは拡張現実ともいい、現実世界にコンピュータで作った仮想の存在を表す技術です。
この技術ありきで開発されたアプリがARアプリであり、ここ数年の間に一気に知名度を上げました。
VOLKSWAGEN
海外の高級車ブランドのひとつ、Volkswagenは真っ先にAR技術とアプリを組み合わせたプロモーションを行ったことで話題となりました。
最初は2011年に街中の自社広告にアプリをダウンロード済みのスマホをかざすと、車が飛び出してくるように見える仕掛けを提供。
2017年現在はミニチュアサイズの開発者たちが寸劇のように先進技術を解説してくれるコンテンツを発表しており、今後も新たなコンテンツの提供が期待されます。
ケンタッキーフライドチキン
また、日本では特に高いというイメージはないですが、味は美味しいけど少し高いと思われているインドのケンタッキーもARアプリでブランドのイメージを変えています。
アプリを起動して紙幣を写すと、そのお金でどんなものが食べられるか商品を見られる機能が付き。
自分の持っている分で食べられる商品がわかるので、安心して購入することができ、メニューから探す手間も省けます。
このようにケンタッキーのような現実性の高いARアプリの活用法もあれば、Volkswagenの事例のようにエンターテイメント性を追求したり、商品のプロモーションに役立てたりすることもできます。
活用次第で表現の幅を広げることも可能なのです。
コンテンツの内容によって、ユーザーを第三者目線だけではなく当事者目線に引き込むこともできるのが、ARアプリのメリットですね。
服の試着もARアプリの活用で簡単に
ユーザーをARアプリで当事者目線に引き込むマーケティングに成功している実例が、ファッション業界のとある企業アプリです。
凸版印刷株式会社のDressMe!ファッションコーディネートアプリ
こちらのDressMe!はアプリ上で試着ができる、いわゆる仮想試着アプリと呼ばれるものです。
CECIL McBEEをはじめ多くのファッションブランドを有する株式会社ジャパンイマジネーションがスカートなどの13カテゴリーに衣料情報を登録。
実在する有名ブランドの服をバーチャルで試着できるため、顧客の購買意欲を効果的にくすぐります。
さらに、既に持っている自分の衣装を登録することも可能なため、ショッピングの際に持っている服との相性を画像で確認できるメリットも。
このシステムはアパレル企業向けに販売されており、購入した企業は自社アプリとして使用できます。
実際に導入したゼクシィが付録でウェディングドレスの試着アプリを提供し、話題となりました。
アプリのリリース元には、アパレル企業が衣装データをアプリに登録する際に代金が支払われることで収益面のメリットも発生します。
ユーザーは最初に自身の全身写真をアプリに登録する必要がありますが、登録さえ済めば現実世界で何度も試着する手間が省けるため、厚着になりがちな冬や汗が気になる夏でも気軽に試着を楽しめるでしょう。
クーポンやセール情報を流すだけの企業アプリは、流し読みされてあまりじっくりと使ってもらえないリスクがあります。
少しでも使われる企業アプリにするには、話題性やシンプルな楽しさ、使いやすさが重要といえるでしょう。
まとめ
ARアプリはSNSでの話題性が期待できる上、エンターテイメント性の高い広告コンテンツや仮想試着アプリのような実用コンテンツなど多様な活用ができます。
最初は企画を盛り込みすぎず、企業にとってもユーザーにとっても喜ばれるようなシンプルで分かりやすい、使われるアプリを目指しましょう。
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