フレーミング効果とは?
フレーミング効果とは、同じ中身のものだとしても表現の方法次第では相手の印象を変えることができる効果を指します。
引用元 https://brave-answer.jp/4621/
フレーミング効果を超簡単に説明すると「言い方を変えれば、与える印象が全然違うよ!!」です。
上の説明だけではわかりにくいのでフレーミング効果を実感するための2つ質問を用意しました。
1つ目の質問
死亡率10%の手術
生存率90%の手術
どちらの手術を選びます。
もちろん生存率90%の手術ですよね。
2つ目の質問(少し複雑)
600人が死ぬと予想されるアジアの病気を治すために、2つの対策が考案された、どちらの対策を選ぶか、問Aと問Bにそれぞれに答えてみてください。
問A
1:200人は助かる
2:1/3の確率でで600人助かり,確率2/3で誰も助からない
問B
1:400人死ぬ
2:1/3の確率で誰も死なず,確率2/3で600人死ぬ
この問いに対して、問Aでは1を選び、問Bでは2を選んだと思います。
(問Aでは、助かるという表現を選び、問Bでは死ぬという表現を避けたと思います。)
この2つの質問に共通しているのは、どちらの選択肢も言っていることは同じという点です。
ですが、表現を少し変えることでどちらか一方に回答を誘導することができます。
これこそがフレーミング効果と呼ばれるものです。
フレーミング効果で売上を上げるアイデア
ここでは、売上アップのための施策を立てる際に使えるアイデアを紹介します。
お得に見える言い回し
「1ヶ月500円の節約になります」
「1年で6000円の節約になります」
1年で6000円の節約になる方がまとまった金額なので、お得に感じませんか?
「1日分100円のサプリ」
「1ヶ月分3000円のサプリ」
1日たったの100円くらいなら買ってみてもいいかなと思ってしまいますよね。
ですが、一ヶ月で3000円というと一気にまとまったお金が出て行くような気がします。
「タウリン1g配合」
「タウリン1000mg配合」
CMでよく聞きますね。
1gは1000mgと同じなので配合されている量は同じです。
ですが、1000という数字がたくさんタウリンが入っているように錯覚させてしまいます。
「500円の昼食」
「ワンコインの昼食」
どちらも500円ですが、ワンコインと言った方が気軽にお金が出せる感じがします。
短所を長所に変える言い回し
「20%の確率で失敗」
「80%の確率で成功」
2割もの確率で失敗してしまうという受け取られ方を避けるために、
8割も成功するというような表現にしています。
「規模が小さい」
「フットワークが軽い」
規模が小さいことをそのまま伝えるとマイナスなので、規模が小さいのでフットワークが軽く身軽であるという表現に変えています。
「食物繊維5.5g」
「食物繊維レタス5個分」
食物繊維5.5gと聞くと少なく感じますが、レタスは大きな野菜のイメージがあるので、このように「レタス何個分」と表現するとたくさんの栄養が入っているような気がします。
余談ですが、レタスの食物繊維はゴボウの1/5しかなく、野菜の中では食物繊維は少ない方です。
ですが「食物繊維ゴボウ1本分」というより「レタス5個分」の方がボリュームがあるように感じるので、あえてレタスを基準にしています。
「1時間半で終わります」
「90分で終わります」
この場合、90分の方が短く感じます。
ある程度まとまった時間が必要な場合、このような表記や表現にした方が短く感じさせることができます。
松竹梅の価格を設定
ここではレストランを例にして紹介します。
Aランチ 2000円
Bランチ 1000円
この場合、多くの人は1000円のBランチを選びます。
ですがこのようにすると…
Sランチ 3000円
Aランチ 2000円
Bランチ 1000円
2000円のAランチがよく注文されるようになります。
人は3つの選択肢があった場合、真ん中の商品を無意識に選んでしまうというものです。
心理としては、Sランチは贅沢に感じ、Bランチは貧しく見えるからです。
そして、その間をとってAランチを選んでしまうということだと言われています。
つまり、人は金額(数字)の絶対額ではなく相対的に「良いか」「悪いか」を判断しているのです。
また、この現象は「真ん中効果」や「極端回避性」とも呼ばれます。
この現象は、ランチでなくても家電製品などでも真ん中の製品が選ばれやすいみたいです。