新型コロナウイルスの影響で、普段ならすぐ手に入る日用品や消耗品、食品などの買い占めが起きた結果物流にまで大きな影響をもたらしました。
そんな運送業界の方は今後、ますます業務の効率化やコスト削減の実現を目指したいと考えているのではないでしょうか。
そういった願いを解決するのが運行管理システムです。
そこで今回は、そもそも運行管理システムとはどんなものなのか、それを活用することで何ができて、どんな問題を解決することができるのかご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください
運行管理システムって何?
そもそも運行管理システムとはどんなものなのでしょうか。
読んで字のごとくなんとなくイメージはできるけど実際よくわからないというのが本音なのではないでしょうか。
運行管理システム(うんこうかんりシステム)とは、運輸業において運行計画の作成や管理、車両の手配などを行う情報システムのことである。運行管理者の作業補助や渋滞回避などによるCO2排出量の削減など、目的に応じたシステムが開発されている。
(ウィキペディア参照)
つまり運行業務を円滑にするために現場と本部が連携するために必要なシステムということです。
そして、それは実際の運行業務以外のときに発生する事務作業を行うこともできる優れものというわけです。
クラウド管理システムとデジタコの存在
運行管理システムをクラウド上で管理することができます。
専用デバイスやアプリをインストールしたスマホやタブレットを車内に設置して、走行中の位置情報などのデータをクラウド上に自動的に送信し、それをいつでも確認することができるというものです。
そもそも現在車両の総重量が7トン以上または、最大積載量が4トン以上の普通自動車である事業用自動車には運行記録計の装着が義務付けられています。
そして多くの場合はそれはデジタコと呼ばれるデジタルタコグラフです。
このデジタコは、自動車の運転時の速度・走行時間・走行距離等の情報をメモリーカードに記録するというデジタル式の運行記録計です。
デジタコは安くて5万円、高いもので20万円するものがあり、これを装着するのが義務であるならば、この機能も備えたクラウド管理システムを導入するほうがメリットがあるのではないでしょうか。
運行管理の主な機能
それでは運行管理システムの主な機能をご紹介します。
まずは運行の業務に関する機能として運行管理機能があります。
これはデータベースを基にシミュレーションされた最適な運行計画を割り出すことができます。
そしてリアルの走行状況を取得することもできます。
運転手や車両ごとの走り方やルートを確認することで安全性に繋げることができますね。
他には実際の運行業務ではなく事務作業に関する機能もあります。
例えば、運転日報の自動入力です。
業務が終わったあとに走行ルートや距離等いちいち入力しなくても自動的に記録されていた走行状況を入力できる等といった機能があるのが多いです。
他にも弊社で取り扱っているクラウド管理システム、wadachiの機能を例に出すと、設定した速度の超過や急ハンドルなどを検知して反応する機器運転検知や送信機能があります。
それに関連して、事故対策として危機運転が検知されたスポットの動画再生機能など、リアルタイムの業務中だけではなくその後に活用できる機能もあります。
特徴的なのは、運転の傾向だけでなく運転手の評価もAIでされる点や、各運転手別だけでなく運転手全体の検知された危険運転などの情報を地図上で確認することができます。
こうすることで個人の運転技術に依存しすぎず、全体の業務効率の改善を推進することができると同時にこれらのデータは
分かりやすく見える化されることで、更に身が引き締まるのではないでしょうか。
wadachiについて気になったかたはぜひこちらの商品紹介ページも参考にしてみてください。
クラウド運行管理システムで解決できること
クラウド運行管理システムを導入することで得られるメリット、そして解決できることは主に3つあります。
事故防止と迅速な対応
先ほどのクラウド管理システムの機能の運行の業務に関する機能として取り上げましたが、リアルな走行状況を取得できるというのが大きなポイントです。
これはつまり運転者の運転上の癖なども記録に残ったり、急発進と急ブレーキがないかも第三者が確認することができます。
そしてこれらのデータに基づいて運転手に合わせた運転指導を行うことで、未然に事故を防ぐことができます。
また、このような機能を持つシステムがあるということで、運転中も安全運転への意識が高まるのではないでしょうか。
ちなみに、万が一事故が発生してしまった場合でもクラウド上から車両の位置情報を確認することができるので管理者は現場にすぐに向かうことができます。
事故の記録もドライブレコーダー機能で残っているので今後の事故防止対策の資料として活用することもできますね。
労働環境の改善
「運送業界で働く」と聞くとどんなイメージが湧きますか。
長時間拘束に不規則勤務など仕事内容が過酷なイメージではないでしょうか。
そして人手不足問題も相まって連続勤務を行っている運転手もいるかと思います。
こういった仕事内容のハードさから運転手の健康問題につながり事故を引き起こしてしまうこともあります。
したがって、今まで完全に把握することが困難だった運転手ごとの運転時間だけではなく、休憩時間、残業時間に待機時間まで管理することが可能になったので従来の労働環境の向上を期待できるでしょう。
また、クラウド運行管理システムには運転日報を自動的に作成する機能が多くの場合ついているので、余計な仕事を増やさずに済み勤務時間や人員の削減にも役立ちますね。
配送効率の向上
そして最後は配送率の向上です。
最適な運行計画を作成することができるというのはすでにお話しましたがより詳しく説明すると、運送業務は到着時間の厳守が求められます。
資材を運搬する用など、大型車両の出入りが多い現場仕事は、スペースを確保できる時間帯の問題で車両そのものの到着時間の厳守が必要不可欠です。
とはいっても、予期できない事態はつきもので渋滞などに巻き込まれる可能性もあります。
そんなときは、これまたクラウド上で他の車両の位置情報を確認する事で別に車両を代わり行かせるなどフレキシブルな対応が可能になります。
他にも、最適化されたデータを基に車両数の削減を行えるので、必要な車両だけを稼働させることができ配送効率の向上も実現できるでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
今回はクラウド管理システムの機能など基本的なところから、導入する理由、導入することでどんな問題を解決できるかについてご紹介しました。
どうせドライブレコーダーやデジタコを設置しなくてはいけないのならさらに充実した機能があり、得られる効果も高いクラウド運転管理システムの導入を検討をおすすめします。
その際は、この記事を是非参考にしてみてください。