「アプリを開発したものの、なかなか成果が上がらない」「どのデザインが一番良いかわからない」といった際に行うべきことが、ABテストです。
ABテストとは、同じページの中でデザインやクリエイティブが1部異なるものを2パターン用意し、どちらの方が成果が上がるかを検証することです。
成果をあげるためには、ユーザーの行動データを元により良いものを採用することが重要になります。
今回は、そのABテストの意味やアプリのABテストを行う上で注目するべき点、ABテストの事例などをご紹介します。
アプリのABテストって?
アプリにおけるABテストとは、「アプリ内の1ページにおいて、デザインやクリエイティブが一部異なるものを2パターン用意して、ある特定の期間の中でどちらの方が効果的かというのを検証するテストのこと」です。
視覚に訴えるヴィジュアル・デザインの違いや、ボタンの大きさ・形の違いでどれほどコンバージョンが異なるのかを検証することで、一番成果が出るパターンを採用し、成果を最大化させることが目的です。
ABテストはプロしかできないものではなく、ABテスト専用のツールやアプリの機能を使用することで誰でもできるものになっています。
アプリのABテストをする際に注目したい点とは?
アプリ上でABテストをする際に注目したいポイントは4つ有ります。
アプリのタイトル
アプリのタイトルを最適化することはコンバージョンを増やすためというよりも、インストールを増やすために重要なポイントになります。
タイトルに、ターゲットとするキーワードを盛り込み、どのようなサービスのアプリなのかをわかりやすくかつ端的に記載する必要が有ります。
アイコン
アイコンは、アプリストアをブラウズした時に最初に表示されるものになります。
アイコンを見ただけで、どのような店舗・サービスのアプリなのかがわかると共に、店舗・サービスの特徴をアイコンに反映させることでより、ユーザーに注目され、覚えてもらいやすくなります。
競合他社と区別がつくようにすることはもちろんのこと、流行に則りキャッチーなものでなければなりません。
アプリのアイコンでABテストを行う際は、「背景色」「文字の大きさ」「配色」などで比較してみてください。
内部のデザイン
内部のデザインは、
・店舗やサービスのイメージとマッチするか
・アプリを使うターゲット層にマッチするか
・一番ユーザーの行動が喚起されるデザインは何か
を軸に検証を行ってください。
内部のデザインによって、商品に抱くイメージも変わってきますので、アイコン・内部のデザイン・商品のイメージのデザインを統一させることも重要です。
アプリ内の解説
アプリを使う中で、アプリの使い方がわからないという体験は、せっかく購入やお問い合わせなどの行動を起こそうと思ったユーザーを逃してしまうことになります。
最初にチュートリアルなどで使い方を解説することはもちろん、アプリ内をシンプルにすることで解説もそこまで必要とせずとも、アプリの使い方がわかるような設計を目指しましょう。
この際、チュートリアルの完了率やアプリ内のどのページで離脱するかなどでABテストを行い、検証しましょう。
この4つのポイントにおいてABテストを繰り返すことで、アプリのダウンロード数とコンバージョン数の成果を上げていくことができます。
企業アプリ販売促進を促したいならぜひABテストを!実際の事例集
通信教育を手がけるユーキャンでは、メールマガジンでABテストを重ねて成果を上げています。
「今受講を始めると資格の試験に間に合う」といったスポットメールで、ABテストを重ねてから開封率は2倍にまで上がりました。
この際は、
・なぜ今このメールを開く必要があるのか
・メールを開くことによって得られるメリットは何か
という「メールを送るタイミング」と「メールのタイトル」のABテストを重ねて、成果が上がるようになったとのことです。
アプリでも同じように、2つのパターンでどちらが成果が出るのかという効果検証を繰り返し、精度を高めていくとともに、効果を着実に伸ばしていきましょう。
この効果検証を繰り返して分析を重ねることを、効果分析といいます。
効果分析の際に気をつけるべきこととしては、部分最適ではなく全体最適になるようにアプリを設計する必要があるということです。
アプリにおけるコンバージョンは、購入やお問い合わせになるので、そのコンバージョンが最大化されるよう効果分析を重ねましょう。
今回は、ABテストの意味、アプリのABテストを行う上で注目するべき点、ABテストの事例をご紹介しました。
ABテストを重ねることで、最終的な成果を上げるイメージを持っていただけたかと思います。
ユーザーの行動がユーザーの声をそのまま表しますので、ABテストのデータを元にアプリの改善を進めていきましょう。
PieceMAであれば、ユーザーの動向を把握し、よりユーザーの効果を高める効果分析を行うことができますので、アプリのABテストや効果分析を行おうと思った方はぜひご確認ください。