スマートフォンが日本中に浸透しきって、さまざまなアプリをインストール利用することが日常的になりました。
そんな中、どのようなしてAndroidアプリ開発を成功に導くのかを解説していきます。
「Androidアプリを開発してもらいたい」
「アプリマーケティングを打ち出そうとしている」
「アプリを使った新しい取り組みを始めたい」
そんな方に向けた記事となっています。
目次
AndroidアプリとiOSアプリの大きな違い
まず最初に、 AndroidアプリとiOSアプリの大きな違いについて解説していきます。
- 開発で使用されるプログラミング言語が違う
Androidアプリでの開発で使用されるプログラミング言語は、JavaとC++です。最近ではオフィシャル言語のKotlinが使用されるようになってきています。
iOSアプリは主にobjective-Cが使われており、最近ではオフィシャル言語のSwiftが使用されるようになっています。
両者は違うプログラミング言語で開発されているので、 Androidで開発したものをiOSでも配信する場合、違うプログラミング言語に書き換える必要が出てきます。
最近では、 AndroidとiOSの両方のアプリを同じ言語で開発するハイブリットと言われる方法が浸透してきています。
この方法では『Titanium Mobile』などのハイブリット型開発ソフトを使い、HMTL、CSS、JavaScriptを使い開発していくことで、 AndroidとiOS両方に対応したアプリを作ることができます。
- アプリ審査の違い
Androidアプリに審査がないと思われている方もいるかもしれませんが、2019 年 8 月から Android アプリの審査も本格的に始まりました。
なので、iOSでもAndroidでもそう審査の時間(約48時間以内)は変わりませんが、Androidの方は人によっては1週間かかったという声もあり、審査に時間が不安定な場合があります。
COVID-19の影響によって審査が遅れることがあるそうです。
- グローバル展開のしやすさ
現在のOSシェアは日本だと若干ですがAndroidが優勢です。
海外だとAndroidの方が大きくリードしている状況でしょう。
そういったことを考えると、 Androidでアプリを開発した方がグローバル展開はしていきやすいでしょう。
しかし、国内向けのアプリであれば AndroidとiOSのシェアは大きく変わらないので、両方で開発をした方がユーザーの取り残しが少なくなります。
そんなAndroidですが、 Androidの端末は非常に種類が多く、いろんなAndroid端末にアプリを対応するには非常にコストがかかるということは念頭においておくべきでしょう。
アプリ開発の費用は開発するアプリによって大きく異なる
Androidアプリ開発の相場は、作るアプリによって大きく違いがでます。
電卓アプリを作るのとスマホゲームを作るのでは、必要な人員も、必要な時間も、全く違うので差が出てしまいます。
アプリ開発に必要な費用の相場
会員アプリ(店舗アプリ等) | 2〜3ヶ月 | 300万円〜 |
SNSアプリ | 2〜8ヶ月 | 500万円〜800万円 |
ゲームアプリ | 2〜12ヶ月 | 300万円〜1000万円 |
ツール系アプリ(電卓、カメラ) | 1〜2ヶ月 | 50万円〜300万円 |
データ連携アプリ(天気、日程表) | 1〜2ヶ月 | 150万円〜300万円 |
基本的にアプリ開発の費用は「人件費」と「開発期間」によって決まります。
その後は、そのアプリを維持していくための「保守費用」が費用になります。
人件費と開発期間で費用が決まる
アプリ開発費用の「人件費(エンジニア単価)」と「開発期間(工数)」を使って算出されます。
人件費 × 開発期間 = アプリ開発費用
具体的には、依頼側と開発側で作りたいアプリの内容を固める「要件定義」と言われる工程を経て、デザイナーがUI/UXをもとにデザインを作成し、エンジニア・プログラマー が開発に着手します。
(アプリのデザイン制作 + アプリ開発)× エンジニアの単価 = アプリ開発費用
という公式が成り立ちます。
なので、開発にかかる期間が短かったり、エンジニアの単価が安いところに依頼すると安く済む傾向にあります。
ただ、安いからといって安易に依頼してしまうのは、アプリ開発が失敗してしまう大きな要因になるので注意が必要です。
したがって、十分な経験があるアプリ開発会社に、必要最低限の機能に絞りったアプリ開発を依頼するのがベターです。
アプリは開発後でも、追加で機能を実装することができるので、最初は最低限の機能に抑えて軌道に乗り出したら追加機能を入れてアプリを充実させていくという開発方法が結果的に安く済む場合があります。
保守費用
アプリ開発が終了し、無事にリリースまでたどり着いたとしてもそれで終わりではありません。
それ以降はメンテナンス作業が必要になります。
メンテナンスとは例えば、Androidのバージョンアップに伴い、アプリで不具合が発生した場合、問題箇所を修正したりといった作業です。
OSのバージョンアップによって、今まで使えていたアプリが使えなくなることはよくあることなので、こういった対応も継続して行っていく必要があります。
また。サーバー費用やプッシュ通知、電子決済などのメンテナンスや作業も保守費用となります。
アプリの保守費用は、年間開発コストの約20%が相場と言われています。
アプリ開発で重要なのはいくらかかるかより何を作るか!!
アプリ開発で最も重要なのは費用より、要件定義です。
もちろん費用の話も経営の判断をする上で非常に重要な要素ではありますが、何のアプリを作るかという問題の方が100倍重要です。
現在スマホアプリは飽和状態で「iOS App Store」「Google Play」では毎日大量のアプリが投稿されています。
その有象無象のアプリに埋もれて、誰にも使われないアプリがほとんどというのが現在のアプリ市場の状況です。
そこで重要なのが「要件定義」です。
「アイデアを企画にすること」と言えばわかりやすいと思います。
アプリ開発の目的を明確にし、具体的にどんなシステムを構築していくのかを考えていく工程のことで、アプリ開発の最も最初の段階にあたります。
アプリは、小さなデザインの調整や最新の機能といった小手先のテクニックよりも、アプリ全ての基盤となる要件定義やコンセプト、ユーザーに与えられる価値といった部分を深く考え抜くことが重要です。
具体的には下記の記事をご覧ください。
アプリ開発で重要なのは費用より、専門家のアドバイス!?
上記で費用より、要件定義(企画)の方が重要だという話をしましたが、ではどうすればアプリを成功に導く要件定義を作ることができるのでしょうか?
答えは「専門家と相談しながら作る」です。
ここでいう専門家とは「アプリ開発の技術者」という意味ではなく「アプリのマーケティングの専門家」です。
よく、アプリの開発会社に相談をした際に「アプリ開発の技術者」が担当者として出てきて、技術的な相談はできてもマーケティングや集客といった最も重要な部分の相談が上手くできないというケースがあります。
技術者はあくまでも技術者なので、マーケティングや集客といった部分の話は専門外なので、あなたにあったより良い提案をすることができません。
なので、相談される際はマーケティングなどに特化した専門家に相談しながら要件定義を固めていくべきでしょう。