「IDFAって何?」
「AAIDって何?」
「IDFAとAAIDで何ができるの?」
そんな方に向けて今回は、IDFAとAAIDについて解説していきます。
IDFAとAAIDとは?
IDFA、AADIとは、広告識別子のことを指しています。
この広告識別子(広告ID)は、ある特定のOSがインストールされた端末に設定される固有のIDです。
広告識別子は、1台の端末に1つの識別子が振り当てられるので誰かと同じ識別子が設定されることはありません。
ただし、ユーザー側で広告識別子をリセットすることができるので常に同じ識別子であるとは言い切れないです。
また、広告識別子という名前から分かるとおり「広告」にのみ使われる識別子で、端末にアプリがインストールされることで取得できるようになります。
この識別子をもとに「ユーザーAはこのアプリを高頻度で使う」「ユーザーBはこのアプリをあまり使わない」というような情報を収集することで、ユーザーAとユーザーBにそれぞれに適した広告を配信することができるようになります。
では、IDFAとAAIDは何が違うのか?
IDFA(Identifier For Advertising):iOS端末に振り当てられる広告識別子。
AAID(Google Advertising ID):AndroidOSの端末に振り当てられる広告識別子。
iOSかAndroidOSかという違いはありますが基本的には同じものという認識で問題ありません。
IDFAとAAIDをデジタルマーケティングで活用するにはどうすればいいのか?
IDFAとAAIDの基本的な活用方法は下記の3つです。
・ユーザー行動のトラッキングできる
・別サービス同士でデータ連携
・ターゲットに合わせた広告を配信
ユーザー行動のトラッキングできる
上記でも説明したとおり、IDFAとAAIDは端末ごとに固有のIDを生成します。
そこで、そのIDのユーザーの行動をトラッキングすることが可能です。
「Aさんは〇〇アプリを何時間つかって、いくら課金して…」といったように個別に情報を収集することができます。
この収集した情報をもとにマーケティング施策を打ち出していきます。
別サービス同士でデータ連携
IDFAとAAIDは、データの連携も可能です。
「Aさんは〇〇アプリはたくさん使うが、△△アプリはあまり使わない、だから傾向的にこのようなタイプの人なのだろう」というように連携した複数のサービスのデータをもとに、さらに精度の高い情報を導き出すことができます。
これは、スマホなどの端末だからこそできることです。
PCであれば家族や会社で共有しているものもあるでしょう。
なので、PCでデータを収集すると複数の人物のデータを収集することになり、正確な情報が得れにくいという特徴があります。
しかし、スマホなどのモバイル端末は一人につき一台が基本なのでその人だけの情報を収集することができる可能性が非常に高いです。
ターゲットに合わせた広告を配信
IDFAやAAIDで取得したデータをもとにターゲットにあった広告を配信できます。
例えば「〇〇アプリを積極的に使ってくれるAさん」と「〇〇アプリを全く使ってくれないBさん」とでは、打ち出す広告がことなるでしょう。
利用頻度が高いAさんには、さらにアップグレードされた機能を使えるように課金を促す広告や別の類似するアプリの広告でもいいでしょう。
逆に利用頻度が少ないBさんには、お得な情報や新規コンテンツの登場を知らせる広告を打ち出し、とにかくアプリに戻ってきてもらうような施策が必要でしょう。
このように、AさんとBさんで打ち出す広告を変えることができるのです。
なぜ、個別の施策を打ち出すのか?
現代社会においてスマートフォンを持たないユーザーはいないほどにスマホは普及しており、誰もが自分の好きな情報にアクセスして生活しています。
100人いれば100人とも全く別の情報を受け取って生活しています。
そんな中でユーザーのニーズや動向に合わせて広告を配信することは非常に大きな意味を持ちます。
テレビのように見ている全員に同じCMを見せるのではなく、人によって見せるものを変えるというのは大きな広告効果があります。
今後ますます重要視されてくる考え方になるでしょう。
また、スマホのアプリ内広告の強みはブラウザ広告と違い、簡単にブロックされないというメリットがあります。
だからこそ面倒だと思うユーザーも多いので、無意味な広告を乱発するのは賢い戦略ではありません。
ユーザーの動向やニーズを調べて、適切なタイミングに、たった一度、相手に突き刺さる広告を流せばいいのです。
ユーザーのニーズ、配信のタイミング、回数、これは非常に重要です。