アプリの開発をする際に戸惑うのが、どのようなアプリを作ればいいのかということ。ネタを考えるのが最も難しいのです。素晴らしいアイデアのネタさえできてしまえば、あとはそのネタを形にするだけ。では、アプリ開発のネタはどのように考えればよいのでしょうか。
アプリ開発のネタってどうやって考える?
アプリ開発の初心者がまず戸惑うのは、ネタをどのように考えればいいのかということ。
ネタを考える方法としては、
・サンプルを作り改良を重ねながらネタを考える
・一瞬のヒラメキを形にする
・ブレストを行う
などの方法があります。
サンプルを作りながら、ネタを考える
「アプリ開発できる技術があるので開発したいけれど、ネタが思い浮かばない…」という人におすすめなのが、「とりあえず、好きなアプリを真似てサンプルを作ってみる」という方法です。シンプルなものでも、おバカ系のアプリでも、どのようなものでも大丈夫です。自分が真似してみたいと思うアプリをお手本として、サンプルを作ってみましょう。
サンプルを作ることができれば、次のステップ。サンプルを改良していきます。使い勝手が悪い部分や面白さが足りない部分などあれば、改良してよりよいアプリに仕上げていきましょう。改良を重ねて、素敵なサンプルができるころには、自分の中に何らかのネタが思い浮かんでいるはず。実際にアプリ作成をしながら、ネタを考える方法です。
一瞬のヒラメキを形にする
次の方法は、一瞬のヒラメキを大切にするやり方。普段の生活の中のふとしたきっかけによって、アプリのネタが思い浮かぶということは多々あります。そんなヒラメキを大切にする方法です。
ヒラメキを形にするときに大切なのは、思い浮かんだことを誰かにすぐに話すこと。誰かに話すことで、そのヒラメキがいいものなのか、似たようなものがないのか、公平な意見をもらうことができます。そのうえ、人に話すことで、そのヒラメキがどんどん発展していく可能性も。自分の中だけに閉じ込めず、周りの意見に耳を傾けましょう。
ブレストを行う
ブレストとは、5~10人くらいのメンバーで自由に話し合うこと。どんなにくだらない発想でも構いません。どんどん口に出していきます。そのくだらない発想が誰かのヒラメキにつながります。そのヒラメキを大切にするのが、ブレストという話し合いの方法です。
ブレストを行う際に大切なことは、批判をしないこと。いくらくだらないと思っても、誰かのヒラメキにつながる大切な意見。みんなが話しやすいように、批判をせずどんどん意見を出してもらいます。そうすることで、アプリ開発のいいネタが出てくるでしょう。
アプリネタの可能性!売れるアプリ開発のヒント
「どう考えても、こんなアプリ開発するだけ無駄…」と思えるアプリでも、他にはない独自性が強ければ売れるアプリになります。
i刺身
刺身の上にひたすらタンポポを乗せるだけ。そんなアプリが「i刺身」です。
刺身の上のタンポポはなんのためにあるのか、タンポポを乗せる作業を仕事にしている人がいるのかという疑問は、ネット上で大きな話題でした。そんな話題をアプリにしたi刺身。
クリアしても何かいいことが起こるわけでもなく、ただひたすらタンポポを乗せるだけ。しかも有料版は自動でタンポポを置いてくれるという、ただ見ているだけのアプリ。ですが、その無駄としか言えないアプリでも独自性が強かったため、売れるアプリとなりました。
100万のタマゴ
タマゴを100万回ひたすらタップだけ。するとタマゴが割れるというアプリ。開発者は、誰もやりたがらないアプリをあえて作ろうと思い、作ったそうです。この逆転の発想のおかげで、全世界で800万ダウンロードもされる大人気アプリとなりました。
ちなみに、100万回タップした後は、実際にやってみてからのお楽しみです。
海の上の筋肉
ひたすらタップをすれば、マッチョな兄貴が海の上を走るというアプリ。筋肉は重いので、タップをやめれば当然マッチョ兄貴は沈んでしまいます。
超兄貴を連想させるマッチョな男性をこの「海の上の筋肉」というシンプルなタイトルが売りのアプリ。マッチョな男性を海の上で走らせるという発想が素晴らしいです。
アプリを自分で開発せずネタを売る人も!?
「アプリのネタは思い浮かんだけれど、自分では開発できない…」という人は、ネタを売ってみるという方法もあります。
ネタを売る方法としては、
・企業に売る ・アプリアイデアコンテストに応募する などの方法があります。
そもそもなぜアプリネタが売れるのか
アプリは、スマホには欠かせないもの。今や、人の生活になくてはならないものです。人のニーズを満たしており、そのアプリでしか解決できないようなものであれば、人のライフスタイルを変えられる可能性もあります。企業などにとっては、そんな大きな可能性を持ったサービスなのです。ライフスタイルを変えてしまうようなアプリを思いつくのは、とても難しいもの。
そこで、企業やサイトでネタを募集しているのです。
企業にネタを売る
自分の考えたネタがマッチするような企業に自分から売り込みをかける方法も1つの手です。しかし、この場合だと企画書などの作成を行い、自分で営業を行う必要があります。
営業が得意ではない場合は、アプリ開発を専門としている会社にネタを売るのがおすすめ。アプリ開発を行っている会社の中には、自社のホームページでアプリのネタを募集しているところもあります。ネットで応募できるため、企画書などを作成する必要がありません。ただ、アプリ開発会社へ売った報酬は、アプリの売上の50%などと売り上げに比例して振り込まれるパターンがほとんどです。その代わり、アプリが売れれば売れるほど、自分の報酬も多くなります。
アプリアイデアコンテストに応募する
特定の企業などが中心となり、アプリのアイデアコンテストを開催することもあります。
例えば2016年の「山手線ビーコンを使ったアイデア・アプリコンテスト」。このコンテストでは、Air Stampという位置情報検知サービスを使い、列車での移動時間をよいものにできるようなアプリのアイデアを募集しました。このように大手企業がアプリアイデアコンテストを企画する場合もあります。このようなコンテストに応募してみるのも、いいでしょう。
アプリ開発の素晴らしいネタを考えるのは、とても大変なことです。必ずしも人の役に立ちそうなネタでなくても、無駄と思えるようなネタでも大丈夫。周りの人と話し合いながら、アプリ開発のネタを考えていきましょう。