いまや小売業やEC企業にとって必要不可欠な会員証アプリですが、なぜそれらのビジネスで続々とアプリ導入するのか?
それは、アプリを使ったOne to One マーケティング施策を打ち出すためです。
※One to Oneマーケティングとは、ネット(オンライン)から実店舗(オフライン)へ送客する、またはその逆の流れで送客するようなマーケティング施策のことを指します。オンラインとオフラインを連携させユーザーに今までにない購買体験を与えることを目的としています。
ひと口に会員証アプリと言っても、その内容は様々です。
そこで今回は、会員証アプリの導入を検討するにあたって実際にどんな機能を追加するべきなのか迷っている方に向けて、
特に小売店にフォーカスして、アプリに盛り込んでおきたい5つの機能の紹介と解説をします。
利便性を追求するあまり、多くの機能を取り入れるとかえってややこしくなる場合もあります。
機能を選定する際にはぜひこの記事を役立ててください。
目次
会員証アプリを作る企業側のメリット
これまで会員証といえば、カード式のものもよく見られましたが、カード式ではなくスマホのアプリで会員証が表示できるようになりました。
そんな会員証アプリを導入することでユーザー側の利便性が向上するだけでなく、企業側のメリットももちろんあります。
顧客の管理が楽になる
会員証アプリを導入することで、顧客の管理の負担がかなり減ります。
登録時にユーザーがアプリ内で個人情報等を自分で打ち込んでくれるため、店側で情報を手入力するなどの必要がありません。
登録されたメールアドレスやIDなどを紐づけることで、簡単に情報を管理できます。
利用者が増える
実店舗で買い物をした際にレジでポイントカードを作るかを聞かれたことがありますよね。
その際、その場で個人情報の記入は面倒に感じませんか。
さらにポイントカードを作らないユーザーの中には、一定数カードを増やしたくない人もいます。
しかし会員証アプリは財布の中でかさばる心配もなく、ポイントカード機能だけでないことが分かればアプリのダウンロードに前向きになるでしょう。
会員証アプリ導入には企業・ユーザーの双方にメリットがあることがわかったところで、次に本題の会員証アプリに追加するのにおすすめの機能の紹介をします。
盛り込んでおきたい機能1:ポイント連携
まず必ず導入するべきは実店舗やネットで買い物をした際に付与されるポイントの連携機能です。
ポイントカードを持っていない場合は公式の会員証アプリ上で新たにポイントカードを発行し登録します。
これに加えて、以前ポイント―カードを発行していた場合は既存のカードをアプリ上で連携し引継ぎを行うことでスマホで管理できるようになります。
貯まったポイント履歴や残高なども一目で確認できるようにすると、より便利になるでしょう。
ポイントカードやスタンプカードを導入する最大の目的は、常連客を優遇して再来店を促すことです。
どこでも購入できる商品の場合は、ポイントカードを持っているお店に行こうとする方は多くいます。
また他の店舗と差別化できない場合、ポイントカードを導入して、常連客を優遇することで再来店を促すことも可能です。
このように頻繁に通うお店ならポイントがしっかり貯まっていくので、お客さんにとってもポイントカードを作っておけば、お店に頻繁に通う一つの理由になるのです。
盛り込んでおきたい機能2:プッシュ通知
プッシュ通知は、スマートフォンやタブレットにアプリをインストールしてくれたユーザーに、情報を送る機能です。
送信するプッシュ通知の内容はセールやクーポン配布のお知らせなどが挙げられます。
プッシュ通知には2つのパターンがあります。
リアルタイムに届けるパターンとリアルタイムではないパターンです。
前者はその日に予定しているキャンペーンやタイムセールなど。
後者はその月限定のクーポンや実店舗の休業日などで、目的に応じて使い分ける必要があります。
他にも実店舗の近くを通ったときにビーコンでプッシュ通知を送れるようにすると、スマホを操作していなくても、通知で実店舗の存在を気づかせてくれます。
そこでタイミングよくクーポンを配布すれば実店舗で買い物する気になりますし、そのままネットショップへの誘導も可能です。
まだまだプッシュ通知には様々なメリットや効果があるので、もっと詳しく知りたい人はぜひこちらも参考にしてください。
盛り込んでおきたい機能3:スクラッチ機能
せっかく会員証アプリを導入し、豊富な機能を追加していても実際に開いて使われなければ何の意味もありません。
では、どうしたらユーザーが頻繁にアプリを開いてくれるようになるでしょうか。
これには当たり前ですが「アプリを開きたい。」と思わせるような工夫をすることが重要です。
<デイリースクラッチ>
毎日ログインすることで得られるメリットの提供などが挙げられ、一日一回アプリの立ち上げで買い物に使用できるポイントの配布などです。
その際にもスクラッチやクジにしてもらえるポイントに差をつければゲーム性が生まれ、アプリの立ち上げが毎日の楽しみになり習慣にもなるでしょう。
<チェックインスクラッチ>
実店舗に行った際にログインポイントなどを付与することで、ついでにアプリ内のクーポンなどを目にする機会が増え、商品の購入を促進することもできますね。
「Piece」では、これらの毎日アプリを起動するこで貯まるポイントの反映やお知らせ・チラシ・クーポンの配布の他にアプリ決済やSNS連携など全部で23ある豊富な機能の追加を行うことができます。
初期費用は0円でかかる費用も追加する機能の数だけでまずはお試し導入が可能です。
また、販促アプリのPieceを受託するだけでなく、よりクライアント様に最適なプラン提案をしながら共に作り上げていく開発スタイルを得意としております。
そのため、アプリ発注をした際に弊社でできることや、過去の制作例、実績など資料にてご覧いただけますのでぜひご活用ください。
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盛り込んでおきたい機能4:デジタルサイネージ連携
最後にデジタルサイネージとアプリの連携機能についてです。
「デジタルサイネージ」という言葉は知らなくても、みなさん1度は目にしたことがあると思います。
デジタルサイネージとは駅ナカでよく見かける電子掲示板のことです。
小売店でもメーカーと協業してデジタルサイネージとアプリの連携を行うことで、デジタルサイネージ上で取得したデータと、アプリ上で取得した顧客データをかけあわせることができます。
これらの連携によってできることは主に3つあります。
- アプリに来店ポイント付与
まずはスクラッチ機能のところに関連する来店ポイントを簡単に付与することができます。
デジタルサイネージの画面にアプリのQRコードや会員証バーコードをかざすだけです。
ユーザーに手間をかけさせないでポイントをプレゼントできるので今まで以上に気軽な来店の促進が可能。
そして同時にデジタルサイネージの顔認証で来店したユーザーのデータを集めることができ今後の経営方針にも役立ちます。
- セグメントし適した情報の送信
デジタルサイネージには顔認証を活用し目の前にいる顧客の性別・年齢などの特徴を識別しいくつかのパターン別にすることができます。
そうしてセグメントされた結果をもとにそれぞれに合わせた情報やクーポンを、読み込まれたアプリ先に配布することができます。
このような最適な相手に必要な情報を発信することで店舗とユーザーをつなげることができ販促効果が生まれるでしょう。
- 連携によるPR効果の増大
デジタルサイネージは駅ナカだけではなく、スーパーやドラッグストアでも見つけることができます。
顔認証以外にも例えば、流れているPR動画を最後までみるとクーポンをゲットできるようにすれば、すでにアプリを持っている人はそのまま確認でき、持ってない人はアプリのダウンロードをすすめることができます。
そうすることでメーカーは商品PRと消費者の購買意欲を高めることができるでしょう。
一方の小売店もアプリのダウンロード数を増やすきっかけになり、アプリを通してお得な情報の配信を行うのでそれがゆくゆくは売上アップにつながるというわけです。
その他の便利機能
今まで挙げた様々な機能のほかにもユーザーの生活と関連させた機能もあります。
健康促進機能
例えば薬局のキリン堂公式アプリでは健康を促進するための工夫がされています。
それは、「健康管理機能」でユーザーの一日の歩数をカウントしそれに応じて買い物の際に使えるポイントに還元するというもの。
血圧をはじめとする健康情報を確認できる点も非常に便利です。
ユーザーの健康管理促進しつつポイントも付与することで次の購買行動につなげることができますね。
電子レシート
他にも電子レシート機能の導入もいいでしょう。
電子レシートとは、紙のレシートを電子化しアプリで表示できるようにすることです。
みなさんは、実店舗の買い物のときのレシートをなくしてしまうこともあるのではないでしょうか?
後から返品や交換、家計簿をつけるときなどに必要なレシートですが、アプリ上ですぐに確認できるのはいいですね。
レシートが不要の人にとってはゴミになりかねないので、資源を大事にするという意味でも電子レシートの導入を考えてもいいかもしれません。
ピックアップサービス機能
アメリカで急速に普及されている「ピックアップサービス」にまだあまり馴染みがないかもしれません。
このサービスは、ユーザーがスマホのアプリで買い物商品を注文すると店舗のスタッフが売り場を回って商品をピックアップ(買い物代行)し、専用カウンターや駐車場の専用場所で注文した商品が受け取れる仕組み。
例えば、アメリカのテキサス州にあるウォルマートでは注文商品を指定した時間に指定された自動販売機のようなところに行くだけで買い物ができてしまいます。
このサービスで買い物時間やレジの待ち時間が減るだけでなく、対面しないまま受け取ることができるので現在の社会状況にもうってつけです。
アプリはノーコードで作っても意味がない?!
いかがでしたか。
今回は主に小売店での会員証アプリの導入するメリット、追加するべき機能をご紹介しました。
ここからわかるようにOne to oneマーケティングを行うには、あらゆるシステムとの連携が必要で、アプリだけノーコードで簡単に作っても意味がありませんね!
そしてユーザーにとっては利便性の向上、企業にとっては販売促進・購買意欲向上に効果を期待できる会員証アプリ。
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