今回は、コミュニティマーケティングとは何か?そしてコミュニティマーケティングが注目される理由について解説します。
目次
コミュニティマーケティングとは
コミュニティマーケティングとは、コミュニティを通じて自社の商品やサービスを販売するマーケティング戦略です。
ここで言う「コミュニティ」とは、共通の関心を持った人たちの集団という意味です。
コミュニティマーケティングでは、企業の商品やブランドに関心を持っているファン同士を繋げる仕組みを作り、そのファンの集まり(コミュニティ)に対してマーケティング施策を打ち出していきます。
「セミナーを起点にしたもの」や「イベントを起点にしたもの」などがあり、コミュニティを作り・維持する方法は様々ですが、基本的の考えは同じです。
コミニティを作り、そこでファン同士で繋がる環境を維持することで顧客ロイアリティを高めていくことが基本的な考え方です。
それが、その会社のブランド資産の構築になり、固定客(リピーター)を増やす戦略にもなります。
顧客ロイヤルティ(顧客ロイヤリティ)とは、顧客があるブランドや商品、またはサービスに対して感じる「信頼」や「愛着」のことを指します。
https://www.emotion-tech.co.jp/resource/2016/customer-loyalty
コミュニティマーケティングが注目される2つの理由
コミュニティマーケティングが注目される理由は2つあります。
・マスマーケティング の限界
・ソーシャルメディア(SNS)の発展に伴うネットのコミュニティの誕生
マスマーケティング の限界、多様化された時代に適応する。
従来の企業のマーケティング活動といえば、マスマーケティングが主流でした。
マスマーケティング とは、顧客を特定せず全ての消費者に対してラジオやテレビ、新聞など用いて行うマーケティング戦略のことです。
顧客の価値観や生活スタイルが多様化するとともに、それら消費者一人ひとりにわせたマーケティングの必要性が求められるようになった現代では、
大量生産、大量消費の時代のマスマーケティング手法であるマスマーケティング古いものになりつつあります。
現在の顧客が商品を購入する際に重要視する項目として、企業の考え方や理念があります。
株式会社メンバーズの2015年の調査によると下記のような調査結果がえられました。
商品の購入時に、「企業の考え方や理念」をどの程度重視するかについて聞いたところ、9%が「非常に重要」、41%が「どちらかと言えば重要」と答え、回答者のうち半数が「企業の考え方や理念」を重視して商品を購入することが分かった。
https://www.members.co.jp/company/news/2015/0330.html
今の時代は、顧客は製品の品質や安さだけでなく、企業へのイメージやブランド力、理念・考え方といった点も非常に重要視しています。
その対策として考えられるのがコミュニティマーケティングです。
企業の理念や製品に関心を寄せる人々で構成されたコミュニティにより顧客ロイアリティ を高め、コミュニティの顧客が自身の友人や家族に口コミで紹介してくれるという効果が期待できます。
好みのブランドや企業を知人に紹介する割合!?
こちらもまた、株式会社メンバーズの2015年の調査で、好みのブランドや企業を知人に紹介する割合を調査した結果があります。
好きなブランドや企業がある人のうち、57%が「好きな企業やブランドを知人に推奨する」と回答。(回答者全体で「好きな企業やブランドがある」と回答したのは58%。つまり、「好きな企業やブランドがある」かつ「好きな企業やブランドを知人に推奨する」と回答したのは回答者全体の33%)
https://www.members.co.jp/company/news/2015/0330.html
この調査結果からコミュニティを作ることが、新規顧客獲得にも繋がるということわかります。
ソーシャルメディア(SNS)の発展に伴うネットのコミュニティ誕生。
ネット内でのコミュニティの誕生は以前から存在しますが、近年はSNSの発展に伴いその動きが顕著です。
顧客のニーズの多様化により、同じ趣味趣向を持った顧客同士が繋がる場所や方法が広く普及しました。
また、SNSでは自分の考えを自由に発信することができ、それが他の顧客の購買行動に繋がるケースがよくあります。
一般人による数十文字の投稿が購入を決定づけるのです。
企業の自画自賛の商品紹介でなく、第三者の評価というのはウィンザー効果といって高い信用があります。
誰もが発信者になれる時代だからこそ、良質な口コミを発信してくれるコミュニティを育てることは非常に重要な意味を持ちます。
顧客を囲い込む自社アプリ・店舗アプリの活用法
コミュニティを作り・維持するためには、SNSの活用も非常に重要ですが、
それ以外にも自社でオリジナルアプリを運用するという方法もあります。
アプリをインストールしてくれた顧客を優遇するようなアプリを作り、そのアプリ内でコミュニケーションが取れるようにしたり、アプリ内で企業からのプレゼントが貰えたりと、企業独自の機能を導入することで顧客ロイアリティ を高めてファンの維持に貢献してくれることでしょう。
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