販促アプリは自社ブランドや店舗の知名度を高めて、顧客の来店頻度を高めてくれる効果があります。最近ではスマートフォンならではの便利な機能を使って、オリジナリティのある試みで顧客の興味を引くアプローチにも利用されています。
O2Oマーケティングとは
アプリなどを含むネットでの情報発信を利用したマーケティングを、O2Oマーケティングといいます。これは「Online to Offline」の略で、ネット(オンライン)で集客した顧客を実店舗に誘導して購買に繋げる手法です。
現在、このO2Oは企業にとって大きな課題のひとつとなっています。というのも、現在「ショールーミング」という行為が広まり、実店舗の経営が苦戦を強いられているからです。
「ショールーミング」は、実店舗で手にとった商品をネットで購入することです。店舗維持費や人件費などを含む実店舗に対し、ネットでの販売価格はコストが抑えられている面から低価格となっていることが多く、「ショールーミング」が進むのは無理もない話かもしれません。
O2Oはこんな現状への対抗手段として誕生しました。実店舗の救済のため、業界の垣根を越えて必要性が高まっています。そして現在、O2O戦略に乗り出している企業の中には、成功をおさめているところも少なくありません。
導入方法にはいくつかの選択肢があります。実店舗と連動させることで相互に繋がりを持たせるECサイト(オンラインショップ)の立ち上げや、Twitter、インスタグラム等のSNSを利用した宣伝活動、販促アプリで来店を促し、来店することに特典やメリットを感じてもらう試みなどが代表的です。
今回はこの販促アプリについて、事例と導入方法を見ていきましょう。
旅行業界でのO2Oマーケティングの事例を紹介
旅行業界でO2Oと聞くと、不思議に思う人もいるかも知れません。予約はほとんどネットで済ませることが多く、旅行代理店にわざわざ足を運ぶ人は少数派でしょう。しかし、実は旅行はO2Oと相性の良いイベントです。世の中がいくら便利になろうとも、旅行だけは「実際に行かなければ達成されない」イベントです。旅行につきもののお土産は、たとえネットで簡単に買えるものであっても、現地で購入したものを渡すのが一般的でしょう。
これを上手に利用したO2O施策を、リクルートが行っています。
運営する旅行サイト「じゃらん」は、人気観光地である熱海と協力し、現地の対象店舗で購買した客にアプリ
「Airウォレット」を通じて、リクルートポイントを加算、使用できる仕組みを導入しました。じゃらんを通じて熱海を旅した顧客が観光地に活気を与え、旅行者を増やすという新しいO2Oモデルを実現した形です。
はじめての販促アプリどうすれば始められる?
このようにアプリを使ったO2Oでは、自由な発想によるオリジナリティに溢れた施策をおこなうことが可能です。「じゃあ、どうやって導入すればいいの?」という方のために、アプリ導入への簡単な道筋をご紹介します。
アプリを導入するためには、まず「どんなアプリを作りたいか」を明確にしておく必要があります。やりたいことが決まったら、次は「アプリをどう作るか」を決めましょう。自社で開発するのか、他社に委託するのかによって、自由度や予算は変わってきます。
自社開発の場合は、高い自由度のもと、思い通りのアプリを形にすることができるというメリットがあります。しかし、開発に必要な人材や機材の確保、開発環境を整えるための莫大なコストが必要です。
対して、他社で開発を委託する場合は、人材や機材はそのまま委託会社で用意してくれます。しかし納期によってコストが変動する恐れや、対応できない仕様に対してシビアであること、また意図がうまく伝わらないことで思ったアプリにならなかった、などのリスクもあります。
しかし、全く違った開発手順を踏むことで、どちらのメリットを叶えることができます。アプリ制作サービス「Piece」では、既存のアプリ開発パッケージを用いることで、コストを最小限に抑えて多機能な販促アプリを作成することが可能です。
「Piece」には次の4つの基本機能があらかじめ用意されています。
プッシュ機能
アプリを起動していなくても、顧客のスマホにお知らせを表示させます。
お知らせ
セールや新製品の情報をヘッドラインとして登録できます。
クーポン
アプリ使用者限定のクーポンを配布し、店舗への集客が望めます。
フライヤー、チラシメニュー
これまでは印刷していたチラシを、印刷の手間なく顧客に発信することができます。
以上に加え、自社に必要な機能を追加カスタマイズすることでオリジナルのアプリを月額10,000円で作成できます。追加可能な機能は20種類以上もあり、既存の機能であれば1機能4000円で導入可能です。また、新しく独自の機能を開発して追加することもできるので、高いカスタマイズ性が魅力です。
運営に慣れていない開始時には最低限の機能で、様子を見ながら、顧客の反応を見ながら徐々に追加していく…というような運用にも対応しています。
O2O戦略としての販促アプリ運用は、年々必要性が高まってきています。導入にはハードルもありますが、旅行業界のO2O事例のように、アイデア次第で顧客に非常にユニークなアプローチができます。自社開発、委託などの選択肢のひとつには、パッケージを用いて自社で簡単にアプリ開発ができる「Piece」も。自社の方向性、顧客のニーズに合わせて、最適なアプリの運用が今後の大きな支えとなるはずです。