会員サイトなどの新規会員登録画面で、Facebookやtwitter、LINEなどのSNSでログインするボタンを見た経験はありませんでしょうか。
近年、ログイン時にSNSアカウントでログインできるようにする、ソーシャルログインボタンを設置するという、SNS連携の手法が増えています。
この手法は、ユーザー側からも企業側からも大きなメリットが得られるため、今注目されています。
しかし、安易に取り入れればいいというだけでなく、そのデメリットも知った上で活用することが大切です。
そこで今回は、アプリをSNS連携にさせるメリットと、アプリが連携していることによってユーザーが感じるデメリットについてご紹介します。
アプリをSNS連携にさせるメリットは?
まず、ユーザー側のメリットとしては、SNSアカウントをもちいてログインすることで面倒なフォーム入力がなくなるというメリットがあります。
webサービスなどでは、初回の会員登録の際のフォーム入力やIDとパスワードの設定などがハードルとなり、会員登録に結びつかないことも多々あります。
また、近年は公共交通機関などの中でスマートフォンを使用する人も多いため、背後の目などが気になって個人情報の入力を負担に感じるケースも少なくありません。
その点、SNS連携を行えばこうした手間を大きく省くことができるので、ユーザーの心理的な負担が大きく減ります。
SNSと同じIDとパスワードを使えることから、複数のIDやパスワードを覚えなくて済むということもユーザーからすると有り難い点です。
近年は特に、いくつもの会員登録サイトのサービスを使用する人が増えているので、それだけでも登録へのハードルが下がるというメリットがあります。
このようにアプリ連携には、ユーザー側のメリットとして会員登録の煩わしさからの解放、企業側にとっては会員登録率の上昇に繋がるという、双方に大きなメリットがあるのです。
この他にも、企業側の大きなメリットとしては、ユーザーのSNSのアカウントが分かることで、SNSを通じて見られる顧客データが手に入るということが挙げられます。
FacebookなどのSNS上に登録されたプロフィールを通じて、年齢や性別、居住地などのユーザーの情報・傾向が分かるようになります。
ただし、twitterなどSNSの種類によっては、本名が手に入りにくいなどといったこともあります。
また、IDやパスワードの入力にハードルが少なくなったことで、会員登録率に留まらず、サービスの継続利用率やログイン頻度を高めることも可能です。
アプリから広告を出したりクーポンを発行したりした場合、ユーザーに届きやすくなるのです。
また、ソーシャル連携によってwebサービスの内容を簡単にSNSで拡散してもらうことも可能となります。
SNSで拡散されれば新規ユーザーの獲得にも繋がるので、アプリ連携のメリットはかなり大きいと言えるでしょう。
アプリのSNS連携、ユーザーが思っているデメリットは?
アプリのSNS連携には大きなメリットがある一方で、ユーザーが感じているデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
ユーザーが最も恐れていることは、SNSの拡散機能で意図しない情報が流出してしまうことです。
ニックネームを使って投稿した内容が、本名などの分かる連携済みの別のソーシャルアカウントにも投稿されてしまい、本名や住所などがばれてしまったという問題は、実際に何度もニュースでも取り上げられています。
Facebookなど、本名から会社名までわかるSNSと連携されていると、こうした意図しない情報の流出をユーザーが恐れるのはもっともです。
これによって、個人情報の流出した方の勤めている会社のブランディングまで揺らいでしまうといった事態も起きています。
こうした問題があった際には特に、ユーザーの中にはSNS連携の危険性を注意喚起して発信をする方もいます。
そうすると、これを受けて他のユーザーが個人情報の流出を恐れてせっかく登録してくれたサイトへの登録を削除してしまうといった可能性があります。
こうした自体を防ぐためには、事前にしっかりと仕様などについて告知し、発信のされかたについても通知をしておくことが大切です。
ユーザーが安心してサービスを利用できるようにするには、個人情報の取り扱いに気を配るだけでなく、ユーザーを不安にさせないように通知を行うことも重要なのです。
また、こうした連携についてはSNSの仕様変更などに影響をうけ、意図せず流出させてしまう恐れもあるので、気を配っておくことが大切でしょう。
このように、SNS連携は個人情報をより厳重に取り扱う必要がでてくる一方で、ユーザーにも企業側にも大きなメリットをもたらしてくれる手法です。
今後企業アプリで会員登録をお考えならば、取り入れることも検討してみてはいかがでしょうか。
弊社では、こうしたSNS連携のできる企業アプリの開発なども行っております。
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