今回は、30分でマーケティング戦略を立てる方法を解説します。
基本的な戦略と具体的な戦略の2つに分けて、それぞれ15分ずつで時間でできるマーケティング戦略を立てる方法を紹介します。
目次
15分でマーケティングの基本的な戦略を立てる3ステップ
まず、マーケティングの基本戦略を立てましょう。
基本戦略の立て方で有名なのはSTP分析です。
STP分析は、セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングの3つの英単語の頭文字をとって名付けられた分析法です。
セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングの3つの工程を順に行うことで、基本戦略を立てることができます。
S:セグメンテーション – 市場細分化
セグメンテーション は、同じようなニーズを持つ顧客ごとに分けることを意味します。
新たな商品やサービスを販売するにあたり、顧客になりうる存在を把握することは非常に重要です。
例えば、万年筆を売りたいと思ったとします。
万年筆を使う層は、社会的身分が高い人やビジネスマン、作家が多いでしょう。
そこで、「ビジネスマン」でセグメンテーションを行います。
次に、ビジネスマンの中でも、どのような人たちが万年筆を使うかを想像したときに、人前でステータスを見せつけたい人、メモや勉強を頻繁にするような人、というのが考えられます。
そこで「営業マン」や「企画部などで働く人」などでセグメンテーションします。
このように細分化していき、自社に合った市場を見つけていきます。
セグメントの方法
・デモグラフィック – 人口統計的変数
年齢、性別、学歴、職歴など、人の変化しない基本情報を基にしたセグメント指標です。
・ジオグラフィック -地理的変数
国、市町村、文化、気候など、地理的な要素を情報を基にしたセグメント指標です。
・サイコグラフィック – 心理的変数
価値観、性格、ライフスタイル、購入動機など、心理に基づく情報を使ったセグメント指標です。
T:ターゲティング – 自社が狙う市場の決定
ターゲティングは、市場で狙うターゲットを絞る作業で、セグメンテーションと合わせて行います。
セグメンテーションで市場を分けて、ターゲティングで狙いを絞るというような作業の流れです。
ターゲティングの方法
・無差別型
市場セグメントの違いを無視して、共通の商品・サービスを提供する。
大企業向けの戦略。
・差別型
複数の市場セグメントを選んで、それぞれの市場セグメントに対して異なる商品・サービスを提供する。
・集中型
一つもしくは少数の市場セグメントに集中して、商品・サービスを提供する。
P:ポジショニング – 自社の立ち位置の明確化
ポジショニングは、決定したセグメントの中にある競合他社の商品・サービスとの自社の立ち位置を明確化します。
自社の商品と他社の商品とのセグメント上の違いを明確化することにより、どのようなマーケティング戦略を立てるかに役立てる。
15分でマーケティングの具体的な戦略を立てる4ステップ
マーケティングの具体的な戦略を立てるためには4P分析を使います。
4P分析は、プロダクト、プライス、プレイス、プロモーションの4つの英単語の頭文字をとって名付けられた分析法です。
プロダクト、プライス、プレイス、プロモーションの4つの工程を順に行うことで、具体的な戦略を立てることができます。
Product – 製品
商品・サービスを決めます。(保証や付随するサービスなども含む)
単純な商品やサービスだけでなく、顧客に対してどのような価値を与えることができるのかという点も考えておくとよいでしょう。
Price – 価格
商品・サービスの価格を設定します。
価格では、商品・サービスの販売価格だけでなく、販売に関わるコストも計算しておきます。
Place – 場所
商品・サービスを販売するための販路を決定します。
実店舗、販売代理店、ECサイト、販売する場所(チャンネル)は様々です。
自社の商品・サービスが最も売れそうな場所を探します。
Promotion – プロモーション
商品・サービスを消費者に認知してもらい、買ってもらえるきっかけを作り出します。
Webサイトの運営や広告など顧客との接点になる部分です。
自社の商品・サービスを買ってくれるであろう顧客の生活スタイルなどから、どのようなプロモーションが有効かを考えます。