「Youtubeを使ったマーケティング施策を打ち出したい」
「動画を使うマーケティングをしたい」
そんな方に向けて今回は、YouTubeを使ったマーケティング施策の打ち出し方と基本情報をお伝えします。
YouTubeマーケティングとは?
YouTubeマーケティングは、YouTubeを使った動画マーケティングのことを指し、チャンネル作成、YouTube広告、YouTuberの活用、などの手法を用いてマーケティング施策を打ち出していきます。
無料で使えるYouTubeは全世界に多くの利用者がおり、日本でも世代問わず多くの利用者がいます。
その利用者に向けて、自社の商品やサービスなどの情報を発信することができます。
YouTubeを使ったマーケティングの4つの強み
1:他の広告や宣伝に比べて安価
2:世代問わずに利用者が多い
3:少ない時間に多くの情報を伝えることができる
4:ストック型であること
1:他の広告や宣伝に比べて安価
動画の宣伝媒体として、テレビCMがあります。
テレビCMは、リーチする人数が多く影響力が大きいですが、大きなコストがかかります。
新聞や雑誌の広告もテレビCMほどではありませんが、高額のコストがかかります。
ですが、YouTubeの動画広告は「広告の掲載方法」「広告を見て欲しい対象」「広告の掲載頻度」を細かく設定できるため、現在の予算に合わせて小さく広告活動を始めることができます。
自社でチャンネルを立ち上げて運営していく場合は、また別の費用がかかるでしょう。
2:世代問わずに利用者が多い
YouTubeは世代問わずに利用者が多いです。
2019年の3月の段階で、全世界の利用者は19億人を超えており、国内だけでも6,200万人以上の利用者がいます。
また、利用者の層も幅広く10代から60代まで幅広い年齢層の方が男女問わず利用しています。
利用者が多いことは、打ち出すマーケティング施策でリーチできる対象が広がるということです。
多くの人に知ってもらえるきっかけとしてはYouTubeは非常に有効な手段になるでしょう。
3:少ない時間に多くの情報を伝えることができる
YouTubeマーケティングに限りませんが、動画を使った宣伝はたくさんの情報を一気に伝えられるというメリットがあります。
映像+音声という組み合わせは非常に強力で、文章や画像に比べても圧倒的に情報が伝わりやすいです。
また、直感的にわかりやすく、共感や感動などを感じてもらいやすいのも特徴です。
4:ストック型であること
自社でYouTubeチャンネルを解説し動画を投稿する場合は、ストック型コンテンツになります。
ブログやオウンドメディアと同様にコンテンツが蓄積されていき、蓄積されることで検索結果の上位に表示されやすくなります。
逆に、TwitterやFacebookはフロー型のコンテンツで、時間と共に投稿が流れていってしまいます。
ストック型のコンテンツは、成果が出るまでに時間がかかりますが、しっかりとSEO対策を実施すれば比較的早く効果が実感でき、持続的なマーケティングが可能になるでしょう。
YouTubeを使ったマーケティングの3つの施策
1:Youtubeチャンネルの開設(ファンの獲得を目指す)
2:Youtube広告(狙った対象に、ピンポイントで訴求する情報を伝える)
3:Youtuberの起用(Youtuberの抱えているファンに向けて訴求する情報を伝える)
1:Youtubeチャンネルの開設(ファンの獲得を目指す)
YouTubeで自社のYouTubeチャンネルを開設してファンを獲得するという戦略があります。
YouTubeチャンネルは言い換えるとYouTube版のTV局のようなもので、自社でメディアをオリジナル運営することができます。
YouTubeチャンネルの成功の鍵は「チャンネル登録」です。
チャンネル登録とは、ユーザーが気に入ったチャンネルを「お気に入り登録」することができる機能で、登録されたチャンネルからの動画投稿があった場合のそのユーザーのYouTube画面のチャンネル欄やおすすめ欄で通知されます。
確実に動画を見てくれるようなユーザーを増やしていく、つまりファンを増やすことが、チャンネル運営の鍵です。
ただ、チャンネル開設によりファンを増やしていくのは、自社にすでにコンテンツがあるような会社にとっては非常に有効な手法ですが、目立ったコンテンツがない会社では難しいのが現状です。
音楽、映画、漫画、そのようなコンテンツを持っている会社におすすめな方法です。
2:Youtube広告(狙った対象に、ピンポイントで訴求する情報を伝える)
Youtube広告を使った手法もあります。
YouTube広告は正式にはTrueView広告と言い、大きく分けて2つの種類があります。
・インストリーム広告:動画の再生前や再生中に流れる広告(勝手に流れる)
・ディスカバリー広告・検索結果や関連動画の欄に表示される広告(クリックすると流れる)
Youtube広告は、広告を表示する対象を細かく設定することができるのできます。
ピンポイントで対象に訴求するような情報を届けることができる上に、比較的安価に実施することができる施策です。
3:Youtuberの起用(Youtuberの抱えているファンに向けて訴求する情報を伝える)
すでに人気で知名度があるYouTuberを起用して、自社の商品やサービスを紹介してもらうインフルエンサーマーケティングという手法もあります。
すでにファンを抱えているチャンネルで発信してもらうことで、初めから多くの人に情報を届けることが確定しています。
ただ、そのYouTuberの性質と自社商品・サービスの性質が噛み合っている必要があり、イメージにあっていない人に紹介してもらうのは逆効果になる可能性があります。
コストはかかりますが、即効性が高く、効果が見えやすい施策です。
マーケティング成功のための6つのポイント!
では実際にYouTubeを使ったマーケティングを行いそれを成功させるためには、主に6つのポイントがあります。
それらを1つ1つご紹介していきます。
1:狙うべき対象を明確にする
Youtubeには膨大な量のユーザーが存在します。
それらユーザー全てをターゲットにして戦略を打ち出すのは賢明ではありません。
Youtubeを使った動画マーケティングにおいて効果的な動画を投稿するためには、自社の商品やサービスを「使ってくれそうなユーザー」や「アピールしたいユーザー」に向けて動画を作る必要があります。
ペルソナ設定すると明確なターゲット像を作り出すことができます。
ペルソナ設定とは、下記にあるような項目を細かく設定していくことで、実際に存在するかのようなユーザー像を作り出すことを指します。
【年齢や性別、居住地、職歴、学歴、生活スタイル、性格、悩み、趣味、人間関係、収入、趣味、ネットとの関わり方、流行への感度】
そうすることで、情報を届けたいユーザーにダイレクトで刺さる効率的なアプローチが可能になります。
2:目標(KPI)を明確にする
狙うべきターゲットが決まったら、次はそのターゲットにどんな影響を与えたいのかを考えましょう。
例えば、動画を視聴してもらうことで「自社商品に認知してもらい、自社サイトへアクセスして商品を購入してもらいたい」というような目標を立てます。
この目標に向かってKPIを設定します。
KPI(重要業績評価指標)を設定することは、動画マーケティングにかかわらず非常に重要なことです。
KPIとは、商品の購入が目標であれば「商品の購入率」「商品の購入数」などがKPIとして設定できます。
もし、自社ブランドの認知を高めることを目標とするのならKPIは「動画視聴数」「チャンネル登録数」となるでしょう。
KPIでは、数値で結果がわかるような目標を設定します。
3:複数のメディアと連携させる
Youtubeマーケティングの実施にする際に、いきなり多くのユーザーに視聴してもらう動画やチャンネルを作ることは困難です。
もし自社でSNSを運用しているのであれば、TwitterやFacebookなどの他のSNSを利用し動画投稿を知らせたりすることで視聴回数を伸ばすことが可能でしょう。
よりSNSとの連携や実際の成功事例を参考にしたい場合はぜひこちらの記事ものぞいてみてください。
関連記事:SNSを使って情報発信!使える機能や成功事例を紹介
4:質の高いコンテンツを投稿する
Youtubeマーケティングにおいて質の高いコンテンツの投稿は非常に重要です。
いくら目標やターゲットを設定しても、質の低い動画であれば思うような結果を得られることはないでしょう。
ここで言う「質の高い」とは、目標が達成できる見込みがあるという意味においての質が高さです。
なので「編集技術が高い」「画質がいい」という意味ではありません。
(もちろん、そういった意味での質の良さが全く関係ないという意味ではありません。)
ユーザーに商品を認知してもらい自社サイトから商品を買ってもらうことが目的の動画なら、商品の機能を説明するだけの動画では効果はないでしょう。
ここで重要なのは、ユーザーが商品に関心を持ち、自身がその商品を買った姿を想像させられ購買意識が高まるような動画です。
また、ユーザーを飽きさせないために「楽しめる動画」作りも心がける必要があるでしょう。
5:定期的に投稿する
Youtubeへの動画投稿の定期的に行うべきでしょう。
どのくらいの動画を投稿するべきかというのは、動画マーケティング実施の目標によって変わってくるのですが、
基本的には、少なくとも週に一本程度の動画投稿を心がけるべきでしょう。
クオリティを意識しすぎて動画投稿の頻度が落ちるくらいなら、クオリティを少し下げてでも投稿頻度を高める方がユーザーに飽きられないです。
また、PVも高まります。
6:分析と検証と改善
最後に、これまでやってきたYoutubeマーケティングの施策を振り返り、分析と検証、そして改善の作業をしていきます。
言い換えるならPDCAです。
また、このときのコツは出来るだけ短い時間で何度もPDCAを回すことです。
動画制作にこだわりだすと時間はいくら時間があっても足りません、そこで小さな改善を何度もしていくことで理想の形に近づけていきます。
まとめ
いかがでしたか。
今回はSNSの中でも幅広い層に利用されているYouTubeを有効に活用するためのマーケティング施策についてご紹介しました。
身近にあるとはいえその分競合も多く存在しているので、とりあえずチャンネル登録をして動画を投稿しても期待した効果を生み出すのは難しいでしょう。
せっかく取り入れるのなら結果もしっかり残すためにまずはこの記事を参考にYouTubeマーケティングのための施策をきちんと練ってみてはいかがでしょうか。