スマホの普及とともにアプリの数も増え、今では企業や店舗アプリがたくさん存在するようになりました。
スマホアプリ内にプッシュ通知やポイントカードも機能として導入するとユーザーはお得に買い物ができるようになり企業の利益も増えます。
そんな販促アプリの導入を考えるなら、一度はこう思うはず。
「せっかく作るならUI/UXも意識した効果のあるアプリを導入したいけれど、
コストもなるべく抑えたい。」と。
実は不可能ではないのです。
今回はアプリのデザインは開発するうえでも非常に重要な要素であり、デザイン次第でアプリの良し悪しが決まると言っても過言ではないUI/UXについて、
そしてみなさんが気になるアプリデザインの費用の相場がどのように決まっているのか、また少しでも費用を安く抑える方法について解説していきます。
最強の販促アプリを開発し、導入するためにもぜひこの記事を参考にしてくださいね。
UI/UXとは?
そもそもUI、UXとはどういった意味か、みなさんご存知ですか?
UIとUXはセットで話題に上ることが多いですが、厳密には違うもの。
UIデザインはユーザーの視覚に触れるすべての情報のことで、具体的にはアプリの画面のことを指します。
例えば、PCやスマホで閲覧中のアプリやサイトの「フォント」「色」「余白」「ボタン」などのデザインがUIデザインです。
一方でUXデザインははユーザー体験を指します。
これはそのままの意味ですがユーザーがアプリを通じて得る体験のことです。
例えば、
「アプリを使ってみて便利だった」
「楽しかった」
などのいい感情を与える事ができれば、それは「良いUX」であるということができます。
この体験はUIがしっかり作りこまれるからこそ成り立つものであるため、UIデザインとUXデザインは同時に考えていく必要がありますね。
より詳しく知りたい方はこちたの記事も参考にしてみてください。
関連記事:「優れたアプリデザインの基本とは?UI/UXを考慮した開発の方法を解説」
気になるアプリのデザイン費
UIとUXについては理解したところで実際のアプリのデザインにかかる費用はどれくらいなのでしょうか。
これは当たり前ですが、デザイナーのレベルや工数によって変化します。
例えば、デザインを開発会社へ依頼するか、外部のデザイナーに委託をするかで料金は全く異なってきます。
具体的にみていきましょう。
すべて会社に外注
もし企画段階から開発まで、一つの会社に外注するなら、エンジニアの工数とは別にデザイナーの工数を用意することになります。
これによって費用が約100万円前後とかかるともいわれています。
費用はかかってしまうけれど、専門的な知識もなく早くアプリを導入したい方におすすめです。
デザインのみ会社に外注
デザインのみを制作会社に依頼する場合、相場は約15万~20万円前後で見積もりしていることが多いです。
そこからアプリをデザインする画面の数やオプションを追加すると、さらにプラスされます。
少しでもコストを抑えたい、アプリイメージに沿うものをしっかり作りたい場合は最適ですね。
フリーのデザイナーに外注
個人で活躍するデザイナーに発注するときは、クラウドソーシングなどのサイトである程度相場を調べることができます。
費用はピンからキリまであり、クオリティを求める場合はより優れているデザイナーに作ってもらうこともできます。
デメリットとしては企業に属していないということなので連絡の頻度や連絡がつかなくなる可能性など不安に感じることもあるかもしれません。
ここで注意しておきたいことは、デザイナーと呼ばれる職種がどんなデザインでも作れるのかと言われたら、そうではないということ。
デザイナーの中にも技術寄りの知識に精通している人もいれば、クリエイティブに特化した人も存在します。
実際にデザインを外注する際には、デザイナーの特性を知ったうえで、いくつかの会社で見積もりをしてもらい、 工数に適正な料金であるのかどうかを確かめておくことが重要です。
アプリのデザイン費を抑える方法1:デザインを自社作成
アプリのデザインが想像しているよりも費用が掛かると感じた方は多いでしょう。
それならデザインを自社で作成すればいいのです。
アプリのUIとUXを意識しつつ、やるべきこと・考えることはたくさんあります。
出来上がったときに「思ってたのと違う・・・」
とならないためにも詳しい工程をみていきましょう。
目的の明確化とUXの決定
まずはアプリを開発する目的を明らかにしましょう。
そしてどんなアプリにするのか、どんなターゲットを狙うのか含めUXの決定です。
具体的には
- アプリが提供するユーザー体験や価値
- アプリが解決するユーザーの課題
- アプリがもたらすユーザーの感情変化
- アプリがユーザーに利用される状況
など、アプリ開発者の立場でなく、ユーザー目線で考えることがポイントです。
デザインも同じく、アプリの機能を発揮させるのに適切なデザインで仕上げなければならないため、目的をはっきりさせておくことが第一ですよ。
UXの決定
そして、UXが決まったらそれを達成し、導入する機能を実現するUIを決めていきます。
ここでのポイントは各画面とその目的を明確にしながら必要な画面を設定していきましょう。
本当に必要な画面なのか、ユーザー状況や目的に合わせて最適化していきます。
また、スマートフォンの端末に合わせて作ることから、Webと比べて一見簡単そうには見えるものの、 OSやバージョンの違いで開発環境や言語が異なっています。
端末の大きさや画面のサイズに合わせて作ったりする必要があるため、 細かいところまでに考慮しましょう。
UI設計
最後に決めたUIをもとに実際に設計していきます。
近年はアプリをデザインするためのツールがたくさん存在し、無料で提供しているものもあります。
デザインの知識がなくても、誰でもわかりやすい操作でデザインの設計をすることができるのでぜひ活用してみてください。
このデザインのフェーズも
- スケッチ(手書きのラフ画)
- →ワイヤーフレーム(スケッチをデジタル化)
- → モックアップ(ワイヤーフレームよりさらに色やデザインを加えたもの)
- →プロトタイプ(モックアップに動きをつけたもの)
に、分けることができます。
モックアップとプロトタイプは特に重要でこのフェーズもしっかり取り組まなくてはならない理由があります。
ちなみにモックアップについてはこちらの記事でより詳しく理解することができますよ。
参考記事:「モック(モックアップ)とは?いまさら聞けないIT用語を初心者向けに解説」
【番外編】プロトタイプの重要性
プロトタイプ(試作品)はUI設計の最終段階でユーザビリティや操作性などのUIに関する機能をチェックするためには欠かせません。
WEB上のサービスの場合、パワポや紙でページのデザインをつくり、その後HTMLで動きを確認していれば、 完成後の食い違いが生まれることはほぼありませんでした。
しかし、アプリ開発においてはより動きの部分の検討が必要になります。
十分なイメージがつかめないままWEBの感覚でUIを設計してしまうと、完成したあと食い違いが生まれてしまうのです。それを防ぐのがプロトタイプといえます。
プロトタイプをつくるにあたってはツールを使うのが一般的です。プロトタイプツールには様々なものがありますがここで3つご説明します。
- トランジション型
全体的な動きを確認できるタイプ。
ひとつひとつの細かい動きは再現できないこともありますが、俯瞰的にアプリ全体の動きを見たい場合に向いています。
- インタラクション型
画面内の動きを細かく見るのに適したツール。
画面の機能の一部分にピンポイントでプロトタイプを作りたいときに使われます。
プログラミングに近い形で作成するのである程度スキルが必要。
- アニメーション型
全体的な動きを動画として確認できるツールです。
前述の2つのツールよりも簡単に作ることができるのがメリット。
ただし、実際に触って使うことはできません。
目的に応じて選択したプロトタイプを作成し、実際の動きや不足がないかの確認に役立てましょう。
アプリのデザイン費を抑える方法2:アプリ開発ツールの使用
アプリのデザインに時間をかけられない、という方にはアプリ開発ツールを使うことをおすすめします。
アプリ開発ツールはデザインのみならず、アプリに必要な機能を取り揃えており、 目的に合わせてアプリの機能をカスタマイズすることができます。
開発そのものを会社に任せるよりも、自分たちのサービスに合ったアプリをたくさんの機能から選び出して作るため、 簡単にアプリをデザインして作成することが可能です。
すでにある自社のホームページのアプリ版や販促として店舗のアプリを作るときなど、複雑な機能を必要としないアプリを作るには最適。
気になるコストに関しては一般的に開発会社に丸投げするのと自社開発をするちょうど真ん中といったところです。
もし販促系のアプリの開発を考えているのであれば「Piece」がおすすめです。
「Piece」なら、自社の目的に合わせて、必要な機能をカスタマイズしてオリジナルのアプリを開発することができます。さらに初期費用0円で導入できるのでまずはお試し感覚で始めてみるのもいいですね。
まとめ
いかがでしたか。
アプリのデザイン費用は、アプリの特性や機能、デザイナーの工数によって大きく変動します。
またアプリの要件定義をしっかり行い、 アプリの方向性を理解することがポイントでした。
デザインの費用を少しでも抑えるのであれば、専用のツールを用いてデザインを作成したり、 アプリ開発ツールでデザインから機能を自分たちでカスタマイズして作る方法もあるので、ぜひご検討してみてください。
この記事を参考にユーザー目線に立って、使いやすくて、わかりやすいデザインを心がけ愛されるアプリの導入をしましょう。