「IT化の流れにのり業務システム開発を考えてる」
「販促用のアプリ開発を企画している」
「業務システムの改修を検討している」
という方に向けて、縦割り組織がアプリやシステム開発で陥ってしまう意外な罠を紹介します。
目次
縦割り組織の連携力の低さが「アプリ・システム開発」の失敗する原因に
突然ですが「コンウェイの法則」という言葉を聞いたことがありますか?
これは「システムの開発は、そのシステムを開発した組織構造によく似た形になってしまう」という法則です。
例えば、ある業務システムを開発する際に3つのチーム(部署・部門)に分かれていた場合に、自然と業務システムの構造も3つに分かれて開発されていってしまいます。
当然、チーム間の連携が希薄になりチームが3つに分かれて開発が行われるということは
「予定より開発が遅れる」
「予定より多くのコストを必要とする」
「不必要な機能が作られてしまう」etc…
といった失敗を招いてしまう確率が大幅に上昇します。
また、どのチーム(部署・部門)がどこまでの責任を負うのか?どこまでの仕事を担当するのか?
といった部分が曖昧になることで責任の所在も曖昧になり、
アプリ・システム開発が失敗しそうになったときに対応が遅れるという問題もあります。
縦割り組織では『メテオフォール開発』がおきてしまう
縦割り組織の「アプリ・システム開発」で見られる大きな問題の一つに「メテオフォール開発」というものがあります。
メテオフォール開発とは、今までの要件定義や基本設計などの仕様がひっくり返り、システム開発のプロジェクトが大きく狂うことを指した言葉です。
※神(部署・部門の偉い人)の気まぐれで全てを滅ぼす『メテオ』を発動するというところからきている。
部署間の連携が希薄なため、そもそも要件定義や基本設計、仕様などが正しく共有されていないことで、
突然あるチーム(部署・部門)の都合で「新しい仕様」が追加されたり、「システムの根本をひっくり返す提案」が出てきたりします。
現場が都合に対応することができず、いわゆる「炎上」と呼ばれる状況に陥ります。
縦割り組織が「アプリ・システム開発」を成功させる3つの鍵
ここまでは「縦割り組織の連携力の低さがアプリ・システム開発を失敗に招く可能性がある」という話をしてきました。
ここでは、縦割り組織がどうすればプロジェクトの失敗を回避する方法について解説します。
チーム間の壁を壊し「当事者意識」を持ってもらう
まずは縦割り組織の「縦の壁」を壊し、一つの組織に生まれ変わる必要があります。
IT・情報システム部、企画部、営業部…
という複数のチームと、システム開発の受注会社という構造が一般的でしょう。
まず、委託者と受注者という壁も取っ払い、プロジェクトに関わる全てのチームが連携できる関係性や構造を作る必要があります。
何より重要なのは、それぞれのチームの「当事者意識」です。
「自分たちの仕事の領分はここまで」
と割り切っていくと、どうしても重要な作業や決断が先延ばしになってしまいます。
なので、全チームが一つのプロジェクトの成功へ向けて動き出す基盤を作りましょう。
チーム間の情報連携を常に行われるようにする
チーム内でのコミュニケーションは比較的簡単です。
しかし、チーム同士でのコミュニケーションとなると一気に難しくなります。
縦割り組織の最大の問題点は、このチーム同士のコミュニケーションにあります。
そこで、社内社外問わず、プロジェクトに関わる全てのチームが相互に連携が取れる環境を作り上げる必要があるでしょう。
例えば、Slackなどのチャットツールにプロジェクトに関わる全員が参加する状況を作り。
進捗や課題を全てのチームに共有できるようにする。
または、毎日の朝礼や毎週の定例会でタスクごとの進捗率や課題、情報連携を行うなどの方法があります。
どちらにせよ重要なのは、全てのチームに情報が行き渡ることです。
そしてお互いのコミュニケーションが阻害されないように環境を維持することが重要です。
チーム間を繋げる力を持ったシステム開発会社に依頼をする
「チーム間の壁を壊し」「チーム間の連携力を高める」という話をしました。
次は、アプリ・システム開発を依頼する会社の選定方法についてです。
アプリやシステム開発が失敗してしまう大きな原因の一つに「言われたものを作るだけの会社」にシステム開発を依頼してしまうというケースがあります。
システムの開発を依頼している時点で、システムに関する専門的な知識や技術は持ち合わせていないことがほとんどでしょう。
だからこそ妄想が膨らみ「あれをしたい」「これが欲しい」「こうしたら面白い」というアイデアがいくらでも湧いて出てきます。
あらゆる部署のあらゆる人がそれぞれにアイデアを出してきて、それをそのままシステム会社にぶつけてしまうというケースもよくあります。
そのアイデアを受けて「はい。わかりました」とそのままの内容でシステム開発を行う企業が存在しています。
そうなれば、使いもしない機能にたくさんの費用と時間を使ってしまう問題が発生してしまう可能性が出てきます。
上記のことを踏まえると、チーム間の主張や考えを踏まえて上で専門的な知識と実績に基づき最適な提案をしてくれるシステム会社に依頼する必要があります。
まとめ
・システムの開発は、そのシステムを開発した組織構造によく似た形になってしまう
・チーム間の連携がプロジェクトの成功に関わる
・縦割り組織では「メテオフォーム型開発」が発生する可能性がある
・「チーム間の壁を壊し当事者意識を持ってもらう」「チーム間で常に情報共有が行われる環境を作る」「チーム間の主張や考えを踏まえて上で専門的な知識と実績に基づき最適な提案をしてくれるシステム会社に依頼する」という3つの要素が極めて重要
Jokerpiece株式会社ならアプリやシステムの開発だけではなく、現状把握や解決策の提案、アプリ開発の要求事項整理含むコンサルティングや、アプリの立ち上げシステムサポートなどのコミュニケーションまでトータルサポートを行います。
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