近年さまざまな分野で活躍の場を広げている人工知能。アプリ開発においても人工知能に需要はあるのでしょうか。人工知能アプリの成功事例から、アプリの構想を考えてみましょう。
アプリ開発で考えたい!人工知能に需要はあるのか?
「人工知能=近未来」のイメージがあったのはひとむかし前のこと。実際に人工知能というワードはビジネスパーソンをはじめ、一般にも浸透してくるようになりました。一般的に活用されている人工知能アプリといえば、iPhoneのSiriなど。アプリだけでなく、ロボットや医療などさまざまな分野で人工知能は活用されています。
今や遠い未来のことではなく、ビジネスにおいて需要のある分野であり、人工知能を使いこなせない企業や人が競争においていかれる未来がすぐそこまで迫ってきているのです。 それほど人工知能は身近で重要な存在と化してきており、活用の場をどんどん増やしてきています。
近年注目されるようになった人工知能ですが、実は意外と歴史が古く1950年代には研究がはじまっていたとされています。 現在の人工知能は3度目のブームであり、データが多様化したこと、コンピューティングが発展したこと、さらにアルゴリズムが高度化したことがブームの要因です。
これらの背景により、幅広い分野とより高度な技術で人工知能を扱えるようになりました。 人工知能によるビジネス界の競争の激化はすぐそこまで来ているといえるでしょう。
生活に役立つ人工知能アプリの事例
普段の生活で利用されている人工知能アプリにはどのようなものがあるのでしょうか。3つの成功事例から、人工知能アプリの活用方法をご紹介します。
TerraTalk
AI講師が英会話レッスンをしてくれる英語学習系アプリです。
発音やリスニング診断をして、AIが自動的に苦手なピックアップし、個人個人にあった教材を提供します。
アメリカ、イギリスなど地域ごとの発音に特化しているのも特徴。
英会話アプリにAIを導入することによって企業は経費削減につなげることができますし、ユーザーは人と対話せずに自由な時間に学習できるというメリットがあります。
サービスキャリアトレック
転職ビジネスを展開しているキャリアトレックのAIを使ったサービス。企業にあった人材マッチングにより、企業と人材のミスマッチを減らすことができます。
特徴は人工知能の学習機能によって、利用するほどに性能が高まるところ。キャリアトレックを通した企業の採用活動の情報を通して、企業がどのような人材を求めているのかを分析することで理想の近い人材の発掘が可能です。
企業だけでなく、求職者の企業とのミスマッチも防げます。
タクベル
2018年春ごろにリリースが予定されているタクシー配車のアプリ、タクベルもAIを活用した機能を搭載する予定です。
AIによって実装されるのは需要予測システム。
リアルタイムの情報などを利用することによって、より現実味を帯びた需要管理が可能となります。
ゲーム感覚で楽しい人工知能アプリの事例
ビジネス分野で広く活用されている人工機能ですが、がっちりしたものだけでなく、ゲーム感覚で楽しめるような人工知能アプリも登場しています。 いくつかの成功事例から、人工知能を使ったアプリの傾向を確認してみましょう。
SELF
人工知能との会話ができるアプリです。 Siriのような文字と音声だけの会話ではなく、キャラクターを選択できるので視覚的にも楽しむことができます。
会話を楽しむことでシンクロ指数が増え、キャラクターを追加できるのが特徴。
仕事ばかりで友人との交流が少ないなど、現代の状況にマッチしたサービスです。
会話だけでなく、天気や予定管理などのサポートもあります。
麦とホップ The カンパイチャット
サッポロビールの麦とホップを楽しみながらできるバーチャル飲み友サービス。
缶ビールのシリアルナンバーの入力と顔写真の登録で、AIが飲み友とマッチングさせバーチャルな飲み友が誕生します。
バーチャル飲み友とチャットが楽しめるという機能。
リア友ではなく、バーチャル仲間だからこそ気軽に楽しめるというニーズがあります。
FAMME
インスタグラムを活用した人工知能アプリ。 AIを活用して、インスタグラムでよくみられているコーディネートを表示します。
ランキング機能の他、コメント機能やクリップ機能などによりお気に入りのコーディネートや人気のコーディネートが分かるというもの。
今後の参考にできますし、流行をいち早く察知することができます。
人工知能の特徴は、汎用性が高いということ。
上手く活用すれば、いろんなところで取り入れることができます。
生活を便利にするものからゲーム感覚で楽しめるものまで、成功事例のアイディアを参考に人工知能のうまい取り入れ方を考えてみましょう。