パーソナライゼーションとは?アプリ制作で重要な技術と戦略を解説

パーソナライゼーションとペルソナとは?アプリ制作で失敗しないターゲティングを!

「アプリの導入を検討しているがまずなにをすればいいかわからない。」

こんな悩みを抱えていませんか。

 

近年はアプリを導入する企業や店舗が増えてきています。

というのもアプリにはプッシュ通知やクーポン配布など多くの機能が多く備わりユーザーも便利かつお得に買い物が可能になったのではないでしょうか。

 

そんなアプリの検討をしている方が最初にぶつかる壁は

「まずなにをすべきか」です。

 

答えは簡単です。

目的を明確化し「最適なターゲティングを行う」ことです。

その最適なターゲティングを行うためには、パーソナライゼーションやペルソナの設定がカギになります。

そこで今回はパーソナライゼーションペルソナについてや、設定を失敗しないポイント、設定項目例を実際の事例を交えてご紹介します。

アプリの制作でターゲットの絞り込みに躓いた際にはぜひ参考にしてみてくださいね。

 

ターゲット選定の重要性

そもそもアプリを制作するうえで目的とどこの層に向けてなのか、いわゆる「ターゲット」が決まらない限り話は進みません。

 

アプリの開発目的が明確でなかったり、アプリのターゲットが絞られていなかったりする場合、誰のためのアプリかわからなくなってしまいます。

 

ターゲットを絞るために、まずはユーザーの年齢、年収、性別、職業、趣向などをリサーチしましょう。

こうすれば、そのジャンルや趣向に興味をもったユーザーを集めやすくなるだけでなく、機能や操作性も最適化しやすく、ユーザーのニーズを捉えやすくなります

 

そしてここで重要なのはアプリの目的とターゲットの共有を行うことです。

 

アプリの開発は経営者や、一部のプロジェクトの人員にだけしか情報を共有できていない場合も少なくありません。

 

アプリを開発する上で難しいことは、社内の様々な意見の食い違いによって途中で目的がブレてしまうことです。

このようなブレを無くすためには、まずはアプリ制作の目的を明確化し、「誰のために」「何のために」を全員に共有をしておくこと、議論が行き詰まったら、始めの目的に立ち返ることが大切です。

 

 

 

パーソナライゼーションとリコメンデーション

日本地図と人間

 

そのターゲットを絞るために今回はパーソナライゼーションリコメンデーションをご紹介します。

 

パーソナライゼーションとは個々に向けたコンテンツの提供を行うことができます。
多種多様な顧客に対して画一的な接し方をするのではなく、個々の顧客のニーズや関心、行動までも分析します。

他にもレコメンデーションがあり、この「レコメンド」とは勧める・推薦することです。

 

マーケティングにおいてはユーザーの閲覧履歴や購買履歴をアルゴリズムで解析、分析し、ユーザーに適した情報を提示することです。

 

これらは類似していますが厳密には異なります。

 

パーソナライゼーションは一人一人の顧客のデータから個別化をして情報を提示するものである一方でリコメンデーションは必ずしも個別化されているとは限りません。

ユーザーの行動に対して一定のルールをを設けてコンテンツの最適化に取り組んでいるからです。

 

リコメンデーションの身近な代表的なケースでは、Amazonの“あなたへのおすすめ”ではないでしょうか。

 

自分の好きなジャンルの本を紹介してくれたり、気になっている本のタイムセール情報を提供してくれたりしますよね。

本来であれば、自分で時間をかけて調べる必要がありますが情報過多の現代では、自分が好きなものや欲しいものをみつけることが非常に困難です。

 

しかし、リコメンデーションにより、ユーザーは手間をかけることなく自分と親和性高い商品や情報を得ることができるのです。

 

これらのことからわかるようにパーソナライゼーション行うことで結果的にユーザーとの結びつきを強め、エンゲージメントやロイヤリティの拡大も期待できます。

またユーザー側にとっても、パーソナライゼーションによって、利便性が高くなるというメリットが得られるでしょう。

 

ペルソナマーケティング

ターゲット

 

より具体的にターゲットを決めるときやパーソナライズするときに役立つのがペルソナの選定です。

 

ペルソナ(Persona)とは、元は仮面という意味の言葉ですが、そこから人格や架空の人物という意味に派生します。

 

マーケティングの世界では、消費者像(ユーザー像)という意味で使われ、

年齢、性別、出身、趣味、年収、仕事、などを細かく設定し実際に存在しているかのような消費者像のことをペルソナと言います。

 

この架空の消費者像に対して刺さる商品の開発、プロモーションを行うことが『ペルソナマーケティング』です。

ペルソナ設定のメリット

「なぜペルソナを設定するのか?」

ペルソナを設定することで「メンバー同士で顧客像を共有できる」「プロジェクトの方向が明確になる」という良さがあります。

プロジェクトメンバーの間で同じ顧客像を共有することで、マーケッター、デザイナー、営業、エンジニア、まで多くのメンバーの認識のズレをなくすことができます。

また、プロジェクトの方向性が明確になり高確率でターゲットに刺さるマーケティング施策を打ち出すことができます。

 

1.イメージの共有が可能

年齢や性別、仕事を層で分けるマーケティング手法では、詳細なイメージを共有しにくい傾向があります。

しかし、ペルソナマーケティングでは、詳細な消費者像を設定するのでメンバー同士で同じ消費者像を共有することができます。

メンバーとの情報共有ができることで、商品開発・マーケティング活動をスムーズに行うことができます。

 

2.市場を絞ったマーケティング活動が可能

大企業のように大量に製品を製造し大きく広告を打ち出し一気に売る(マスマーケティング )のような手法は、中小企業や個人事業主では無理があります。

ですがペルソナマーケティングを行うことで小さな市場に一点集中して事業を行うことができ、小さい市場とはいえ高いシェア率をもつことができるでしょう。

 

ペルソナマーケティングでは、詳細な設定がされた消費者像(ペルソナ)を想定して商品開発やプロモーション活動を行ないますが、実はそのペルソナだけでなく他の多くの人の心に刺さる商品やプロモーションになるという考え方があります。

 

ちなみに、ペルソナマーケティング以外にもニッチマーケティングなどありますが、それはまた違うものです。

 

参考記事:「マスマーケティングとは?これからの時代はニッチマーケティングをおすすめする理由」

失敗しない3つのポイント

ここではペルソナマーケティングを失敗しないためのペルソナ設定のポイントを3つ紹介します。

 

1:実在しないような顧客像を作らない

2:自社にとって都合がいい設定ばかりにしない

3:事前にターゲットになりうる人物の情報を集める

 

1:実在しないような顧客像を作らない

ペルソナマーケティングは設定したペルソナが求める商品やサービスを売り出すことです。

当然ながら世の中に存在しなさそうな顧客像を設定しても誰にも訴求しない商品とサービスが生まれるだけです。

 

2:自社にとって都合がいい設定ばかりにしない

たとえ存在するような顧客像であってもあまりに自社にとって都合がいい設定ばかりでも、売れる商品やサービスを生み出すことは難しくなるでしょう。

 

3:事前にターゲットになりうる人物の情報を集める

実際に存在する、またはいてもおかしくないと誰もが思えるくらいの顧客像を作ることが重要です。

そのためには、ペルソナを設定する前にターゲットになりうる人物の情報をたくさん集めましょう。

 

ペルソナマーケティングを始める段階ですでに年代や性別などの設定はだいたい決まっていることでしょう。

なので、次の段階としてその設定に当てはまるターゲットの情報を集めていきます。

「普段何をしているのか?」

「家族はいるのか?」

「どんな趣味を持っているのか?」

など集められるならどんな情報でもいいので集めておきます。

これが、実際に実在するかのようなリアルなペルソナを作るための事前準備になります。

 

集める方法を3つ紹介します。

1:インタビューまたはアンケート

2:SNS

3:アクセス解析のツール(Google analytics など)

 

どの方法でも構いませんが、手軽なのは『SNS』かと思います。

「〇〇買った!!」や「〇〇楽しかった!!」などの投稿を注目することで趣味や行動パターンが予測できます。

また、プロフィールを公開している場合もあるので年齢や学歴、仕事なども知ることができるでしょう。

10〜20人くらいの情報を知ることができれば十分です。

 

可能であれば、他の方法でも情報収集した方がよりリアルなペルソナ設定が可能になります。

ペルソナの具体例と応用編

では、ペルソナ設定の具体例を見ていきましょう。

 

性別女性
年齢22歳
性格おっとりしているが周りの目を気にしてしまうことがある。(大学生になってから周りがおしゃれになったなぁ・・・。)
職業都内大学4年生
家族構成父・母・弟・犬
住まい都内で一人暮らし
趣味カフェ巡り・写真撮影・ファッション
よく使うSNS/サイトLINE・instagram・twitter・zozotown・愛犬のためのペット用品サイト

 

これはほんの一例ですが、このように設定したペルソナ目線でのアプリの開発を進めていくとよいでしょう。

 

【ペルソナの応用編】カスタマージャーニー

細かく決定したペルソナを利用してユーザーがどのようにサービスや商品と関わり、購買に至るのか理想的なフローを描くことができます。

これをカスタマージャーニーといいます。

カスタマージャーニーの選定で戦略が決まるというより戦略を検討するうえでの課題を把握することができます。

注意点としては、これを作ることを目的にしてはいけないということです。

カスタマージャーニーはあくまで「手段」であるのでコミュニケーションを役立てるのに便利ですね。

 

ペルソナマーケティングを活用した実例

では実際にこのペルソナマーケティングの成功例をみていきましょう。

カルビー

カルビー/ジャガビー

お菓子で有名なカルビーはジャガビーの発売にあたり『20~30代の独身女性』というペルソナを設定し見事成功しました。

 

「文京区に住むおしゃれな20~30代の独身女性」の部屋においてあっても違和感がないようなパッケージにし、カルビーの商品サイトにはターゲット層の部屋をイメージしたデザインをほどこしたりと徹底的にペルソナに向けてマーケティングを行ないました。

 

ジャガビーの全国展開後、あまりの人気に生産が追いつかず、中四国、九州、沖縄で3週間の販売中止に追い込まれました。

 

「じゃがりこ」以来の大ヒット商品となっています。

自己流「ペルソナ」で大ヒット商品生み出す「ジャガビー」の最重要顧客は文京区在住の27歳独身女性

 

アサヒビール

アサヒビール

アサヒビールは、定量的なデータを分析と2000人の消費者インタビューによって

「年収900万円の44歳の自営業者で、家族は1歳下の妻と長男16歳、長女13歳の4人家族で都内在住」というペルソナを設定しました。

 

それ以外にも30代をターゲットにしたペルソナなども作成されたそうです。

 

そのペルソナの基本的な属性から性格や価値観といった内面までを一枚の紙にまとめた結果、冷えた発泡酒をイメージさせる商品名とパッケージに行き着いたそうです。

結果、2009年3月発売開始から6月末までに296万箱(1箱大瓶20本)を販売し大成功を収めました。

 

「クールドラフト」ヒットの裏にペルソナあり  30代と40代の定番ユーザー像を作って感情移入

 

年は、日本人だけでなく、外国人にも利用されているスマートフォンアプリは多くあります。

母国語だけに限らず 多言語対応が可能であれば、海外の方も導入しやすくなるでしょう。

日本でも英語のアプリを使っているユーザー数は多くいますので、アプリの内容によっては将来的に国外でのリリースも検討していくのもいいですね。

 

ターゲット選定をもとにアプリ制作を

このように、ターゲットの選定は非常に重要です。

「販促アプリ開発パッケージのPiece」では、ユーザーのデータをもとに、新しいアプリを作り出していけます。

プロのアプリ開発会社の弊社であれば、膨大なデータからターゲットを選定し分析することでそユーザーの好みに近づけることが可能です。

そしてニーズに合うさまざまな機能を搭載することで長く愛されるアプリにしていきましょう。

今なら初期費用が0円で導入することができるのでこの機会をお見逃しなく。

 

まとめ

スケッチの画像

いかがでしたか。

この記事ではアプリ開発を成功させるためには、それが誰のためのものなのかターゲット像を絞ることが重要であることがわかりました。

また、よりリアルなターゲット像を作るためにはパーソナライゼーション、ペルソナを活用することが大切ですが、それが全くの妄想で作られたものだとマーケティングは成功しません。

ペルソナの基本や応用を理解し、しっかりと活用することでマーケティングは初めて成功するのです。

 

この記事を参考にして、より効果の高い販促アプリの開発と導入を目指してください。