アプリ開発を成功に導くための『ユーザビリティ』を一から理解する

アプリ開発を成功に導くための『ユーザビリティ』を一から理解する

アプリ開発を製作者視点で進めるのは失敗のもと。ユーザーに使われるアプリを目指したいのであれば、ユーザビリティを考えたアプリ開発が大切です。ユーザビリティの考え方と重要性、活用のしかたを紹介します。

 

アプリ開発で考えたいユーザビリティとはなにか?

本来、ユーザビリティとは、「use=使う」「ability=能力」で、使いやすさなどと訳することができます。しかし、アプリ開発においてユーザビリティ=使いやすさとなるわけではありません。

国際標準化機構(ISO)によると、ユーザビリティは有効性、効率性、満足度の3つを兼ね備えていることだと定義されています。単にアプリが使いやすいかとういうだけでなく、有効性などの3つの観点から見たときどのように評価できるかがユーザビリティなのです。

 

■ユーザビリティと有効性

ユーザーがアプリを利用することにおいて、ベースとなる部分です。アプリ完成の目標を達成するうえで、1つ1つのタスクが本当に実行可能なものなのか、アプリ開発の正確性を示します。

 

■ユーザビリティと効率性

効率性とは、有効性が達成されるために必要なプロセスと時間のことです。たとえば、簡単なタッチでオリジナルのスタンプが作れるアプリがあったとしましょう。

ワンタッチで作ろうと思ったら、オリジナル性が欠けてしまいます。しかし、スタンプを作るまでの選択肢が多すぎると反対にユーザーに負荷を与えてしまいます。効率性とはつまり、目標の行動を実行するまでの時間や行程が適切かつ迅速かを測ることです。

 

■ユーザビリティと満足度

ユーザビリティの満足度とは、そのまま顧客の満足度のことを指します。アプリの利用にユーザーがどれだけ満足できたかを示すものです。たとえば、先述のスタンプアプリであれば、いかに自分にとってメリットのあるスタンプが作成できたかがポイントとなります。

 

■ユーザビリティを考えるならターゲットも一緒に考える

ユーザビリティは消費者目線の考え方です。消費者にはさまざまなタイプがあると思いますが、広範囲のユーザーをターゲットにすると高いユーザビリティを保つのは難しくなります。細かく決め込みすぎないにせよ、ユーザビリティを活用するには、ターゲットをしっかり絞ることが大切です。

 

アプリでなぜユーザビリティが重要なのか?

アプリ製作の世界でも例外でなく、ユーザビリティの重要性はWebを中心に広まってきています。なぜユーザビリティを考えなくてはいけないのか、2つの理由を確認してみましょう。

 

■ユーザーが自らの意思で操作するため

テレビや雑誌などは、与えられた情報をユーザーが見るだけのものです。自動的にユーザーが見る流れができているので、このような受動的なものに対してはユーザビリティを用いる必要はありません。

しかし、アプリはテレビや雑誌などと性質が違います。アプリはユーザー自らが選択して、利用する自由度の高いメディアです。つまり、製作者視点ではなく、ユーザー視点で考えるユーザビリティでないと、利用があっても継続して使ってもらえない原因になります。

 

■製作者と利用者に距離感があるため

アプリ製作において、利用者が直接製作に介入することはほとんどありません。そのため、製作者と利用者との間に距離感が生まれ、製作者が利用者の意図を汲めないことがあります。こうした距離感を埋めるために注目されるのがユーザビリティです。

 

アプリのユーザビリティを向上させるには?

デザインによるユーザビリティの向上で知っておきたいのが、UI(ユーザー・インターフェース)とUX(ユーザー・エクスペリエンス)です。UIとは、システムとユーザーの接点のこと。アプリなら、アプリ画面のことを指します。一方、UIとはユーザーが利用したときの印象のことです。

ユーザビリティの向上に置いては、このUIとUX、つまりアプリ画面自体の見やすさと操作性の高さを考えてアプリ開発していかなくてはなりません。

 

■デザインについて考える

まずUI、デザインを考えることが大切です。たとえば、同じようなデザインのボタンが並んでいたり、見てもわかりにくいアイコンがあったりするのは、ユーザビリティを考えたデザインとはいえません。押してよいかわかりにくいボタンもユーザーにとっては不親切でしょう。

視覚的なデザインが、ユーザーにとってわかりやすいものかを考えるだけでもユーザビリティは向上します。

 

■操作性について考える

アプリの操作性とは、UX、ユーザーが実際に使用したときの印象に関する部分です。たとえば、画面に対して大きすぎる広告、小さくて押しにくいボタン、画面の内容が一部隠れてしまう表示などは決して操作性がよいとはいえません。多すぎる選択肢やリンク、移動量もユーザーに使いにくい印象を与えてしまいます。

デザインに合わせて、操作性についてもしっかり考えたうえでの設計が大切です。「Piece」では、ユーザビリティもしっかり考慮したアプリ開発が行なわれています。

アプリ開発では、ユーザビリティを考えたアプリの用意重要ですが、ノウハウが少ない状態で手を出すと中途半端になってしまうことがあります。アプリ開発をしたいなら、実績のある専門の業者に依頼するのがおすすめです。

Piece」では、ユーザビリティはもちろん独自機能などの製作にも強いのでぜひご利用ください。