スマホやSNS環境が浸透した現代では、アプリによる売上げが経営を左右することもあります。
アプリプロモーションを上手く使うことは、現代のマーケティングでは必須事項とも言えるでしょう。
今回は、アプリプロモーションの効果的な手法と成功事例を紹介していきます。
成功事例を把握したうえで、アプリ開発を成功させしょう。
目次
アプリプロモーションの効果的な手法とは
アプリは、店舗ごとのプロモーションやクーポン配信なども手軽にできる上、ユーザーの好みや購入履歴などのデータ収集も可能となり、メリットが多いツールとなりました。
いまや、聞いたことのある企業でアプリを持っていない企業はほとんどないほど、当たり前となっているアプリ運営。
しかし、活用するにはまずアプリをダウンロードしてもらう必要があります。
そこでアプリ自体をプロモーションする効果的な手法について考えてみましょう。
WEBサイトで紹介する
基本的な方法のひとつが、WEBサイトでアプリを紹介することです。
ブランドサイトのお知らせ欄や目立つところにアプリリリースのお知らせを入れ、WEBサイトを閲覧した人が直接ダウンロードページに飛べるようにしておきます。
ただ、WEBサイトを閲覧してもらう必要があるため元のサイトのアクセス数が影響する点がネックとなります。
さらに、サイトのデザイン性を気にするあまり目立たないアイコンのみを貼り付ける程度ではアクションにつながりにくいです。
サイトの大部分を占める広告を打ち出すつもりでなければ成功は難しいでしょう。
サイト内で全面的に押し出してプロモーションできる場合は効果的であるといえるでしょう。
ソーシャルメディアを活用する
WEBサイトからのダウンロードが期待できない場合は、ソーシャルメディアを活用した手法が考えられます。
具体的には、有料のSNS広告と自然検索による誘導です。
例えば、有料広告によるモバイルアプリのプロモーションは前年比3割増というデータが出ており、今後も成長が見込めます。
FacebookやInstagramを活用した有料広告はユーザーの幅も広く、詳細なターゲティングを行うことも可能です。
有料広告を利用しなくても、ターゲットが好みそうな投稿を繰り返して自然検索による流入も狙えるプラットフォームだといえるでしょう。
SNSを利用するのであれば、企業名義ではなく特定のインフルエンサーに依頼するのも1つの手です。。
ターゲット像に近い人物に取り上げてもらうことでファンがアプリをダウンロードしてくれる上、二次的な拡散も期待できます
ソーシャルメディアは活用次第でかなりの効果が得られるので、活用することは必須だといえるでしょう。
アプリストアでの対策を行う
もちろん、これら積極的なプロモーションだけではなく、アプリストアでの対策も欠かせません。
アプリストアに特化したSEO対策であるASO(App Store Optimization)を行います。
目を惹くようなアプリ名やスクリーンショットで視覚的にアプローチしましょう。
キーワードや解説は簡潔に、重視したいワードを絞って書きます。
冗長なもの、多すぎるキーワードはユーザーの判断を妨害してしまうためです。
iOS対応のアプリの場合は、有料ですがSearch Adsの活用もおすすめです。
入札したキーワードで検索された際に検索結果の最上部に表示してくれるので、アプリをユーザーの目に留まりやすくしてくれます。
広告をクリックしたユーザーの半数がダウンロードに至っており、アプリをリリースした初期には特に利用して初速を付けたいところです。
ダウンロード促進効果抜群?動画によるアプリプロモーション
アプリのダウンロードを促進するには、分かりやすく魅力を伝えなくてはなりません。
静止画と文字だけで伝えられれば良いのですが、ゲームやショッピングなどUIがとくに重視されるアプリでは、なかなか難しいのが現実です
そこで活用されているのが、動画によるプロモーションです。
アプリ画面を動画で見せることにより、使いやすさやメリットが瞬時に理解できます。
既に動画でプロモーションを行っている企業は多く、ゲームアプリだけでも全体の4割が動画を活用しています。
50万以上ダウンロードされているアプリのうち、動画プロモーションを行っていないものはわずか1%。
1万以上ダウンロードされているものの中でも、動画をプロモーションに活用しているアプリの半数程度でした。
この数字からも、動画を使ってアプリの魅力を紹介することの効果の大きさが分かります。
動画によるアプリプロモーションを行う時のコツ
ただし、実際に動画を活用するとしても、どんな内容でも良いわけではないことを理解しておかなくてはなりません。
動画でアプリをプロモーションする際には、楽しそう、メリットがありそうだと魅力を強く感じてもらう内容であるかどうかが重要です。
備わっている機能の紹介に加え、実際に使っているシーンを動画に入れましょう。
簡単に使いこなしている様を見せることで、手軽に楽しめそうだと感じてもらえるようにします。
実際、使い方や特徴が分かりにくいアプリほど動画を閲覧する人の割合が多く、動画の内容が分かりやすいものほどダウンロードされています。
動画数の数で言えばレースやアクションなどのゲームコンテンツが最も多く、スポーツゲームを加えると全体の4割弱です。
使い方が分かりやすい動画であると同時に、動きがあって臨場感を得られる動画が好まれる傾向にあります。
アプリプロモーションによる成功事例
ここからは、実際にアプリのプロモーションで成功している企業の事例をご紹介していきます。
成功事例をもとに、あなたの会社のアプリ開発・アプリプロモーションに活かしましょう。
World Wide Maze
プロモーションに動画を利用しているアプリの中には、World Wide Mazeのように大手動画サイトと連動したプロモーションを行っているものも増えてきました。
Google Chromeブラウザで好きなサイトを3D迷路にして遊べるアプリで、実際にWEBサイトが迷路になる動画はユーザーにワクワク感を与えます。
USJ
電子マネーのワンダー・マネーを導入したUSJのアプリプロモーションもよくできています。
パーク専用プリペイド型電子マネーという狭い範囲のターゲティングですが、期間限定キャンペーンでユーザー心理のくすぐりに成功。
先着でボーナスがもらえる他、アトラクションの待ち時間やGPS利用による距離の表示といった、アプリ機能の充実ぶりも魅力となっています。
The Time Killer
海外特有のウィットにとんだジョークが特徴的なスカンジナビア航空のThe Time Killerもユーザーを楽しませるプロモーションを行いました。
4つのミニゲームで楽しませた後は、他社の飛行機が遅延することを皮肉りつつ、自社の時間に正確な航空サービスを紹介する文章が表示されます。
(2020年9月現在、配信停止しているようです。)
メルカリ
メルカリは、言わずと知れたフリマアプリ。
2013年にリリースされたのち、約1年半でダウンロード数は900万を超え、2016年6月時点で日米合計で4000万ダウンロードを達成しており、2019年4月時点では2,216万人が利用しているほど、大成功を収めています。
テレビCMが起点となって認知を広げましたが、新規ユーザーの獲得にはFacebook広告などのSNS広告を用いています。
まとめ
アプリ自体を紹介する動画が話題となることもあれば、アプリ内で楽しめる動画が注目されることもあります。
いずれもユーザーが楽しそう、魅力的だと感じるプロモーションや企画を行っていることが共通点です。
面白いアプリを製作したら、次は面白さが伝わるプロモーションを考えてみましょう。