AIで大きく変わるマーケティング|新たな販促活動の在り方

AIで大きく変わるマーケティング|新たな販促活動の在り方

ここ数年でAIが発達してどんどん実用化されています。

今まですべて人間がやっていた販促活動のシナリオをAIが考えるようになるのです。

顧客の情報の分析や販促シナリオの設計は、人間よりもAIのほうが正確にできるでしょう。

今後、販促活動がどうなっていくのか、現時点でのAIと販促の関係やAIを導入するためにすべきことをご説明します。

 

AIを使った販促活動

日立製作所は、2017年10月31日に「マーケティングオートメーションサービス」の提供を開始しました。

日立のマーケティングオートメーションサービス

 

日立のマーケティングオートメーションサービスは、従来マーケターが実施していたKPIの設計と、販促シナリオの設計、販促施策の実施結果の評価および改善といったマーケティングプロセスを、日立のAI(人工知能)を活用して自動化するサービスです。

引用元https://www.hitachi.co.jp/products/it/bigdata/service/ai-ぱーma/index.html

 

商品の入れ替えのタイミングや季節・トレンドに合わせての販促シナリオの変化もAIが効果的な販促施策を立案してくれます。

パーソナライズしたサービスを顧客に提供するにはマーケティング経験者が必要だったり、販促シナリオを考えるのに時間を割く必要があります。しかし、マーケティング経験者の人材や時間を確保するのは大変です。

現在、日本では人口が減少していて今後の人材確保も大きな課題です。そこでAIのほうが得意な情報の分析や計画を作るというのは人材を確保できない課題の解決策になるのではないでしょうか。

マーケティングオートメーションサービスを使うと、AIが経営指針を売り上げによって修正してくれるので人間の負担が少なくなります。

AIにはできない温もりのある接客サービスは人間が、データの分析や管理はAIがというようにうまく分担して店舗を経営することができるようになるでしょう。

 

販促活動以外にも店舗でのAIの活躍できるところはあります。それは、接客のサポートです。AIの翻訳機能を使えば多言語でも接客をすることができます。対話ができるスマートスピーカーやソフトバンクのPepperのようなコミュニケーションロボットもこれからもっと発達していくでしょう。

 

AIを導入するためにすべきこと

AIを導入したくてもコストがかかりすぎるのではないか、何をすればいいのか、躊躇する方も多いと思います。

AIの導入コストですが、今は高くても将来は安くなると予想されています。導入コストが安くなるまでにできることはあります。

AIを導入する前に何をすべきなのかご説明します。

 

■AIを導入する目的を考える

AIを導入できても「AIを導入すること」が目的になってしまっては導入した時点で目的が達成されてしまい意味がありません。

AIを導入するなら

『現状の店舗の課題は何なのか=AIに解決してほしい課題は何なのか』

を考えなければなりません。

AIに何を分析させて、何を提案してもらいたいのかが明確になれば、そのためにどんなデータが必要なのか、おのずと決まるはずです。

 

■AIに学習させるためのビックデータを収集する

AIにデータを分析してもらうには、まずAIに学習させるためのデータが必要です。顧客の情報や売上など店舗の情報を収集する必要があります。AIに学習させるデータが多いほど正確な分析ができます。学習させるデータが少ないと分析してもAIは的外れな答えしか出せないでしょう。

データの収集するのも手間がかかります。しかし、最近はIoT(Internet of Things)を使うことで安くデータを収集できるようになりました。詳しくは下記のサイトを読んでみてください。

「AIで大きく変わるリアル店舗の今」

 

■人間が明確な目標を持つ

AIを導入してもAIが経営してくれるわけではありません。AIはあくまで、データを分析して経営を助けてくれる存在です。自分の店舗をどんな店舗にしたいのか、どんな新しいサービスをしたいのかを考えるのは人間です。販促シナリオや経営指針を考えてくれるのはAIですが、人間がAIを使うのであって人間がAIに使われないようにすることが重要です。

 

まとめ

今回は、AIと販促について、AIを導入するためにすべきことをご説明しました。

販促活動をAIが提案して、人間は提案された内容を実行するだけで効果的なサービスを提供し続けることができるようになるのです。今後、AIの導入コストが低くなり導入する店舗が増えて、人間の負担が減ることを期待したいです。AIの導入を考えているのなら途中で頓挫しないように目的を明確にしてから導入するべきでしょう。