今回は、マーケティング施策を小さく始めるべき理由について解説します。
小さく始めることが重要性
近年「スモールスタート」という言葉をよく聞くようになりました。
スモールスタートとは、新しい事業を立ち上げるときは機能やサービスを限定して小規模に事業を開始していき、上手くいきそうなら徐々に規模を拡大させていく戦略のことです。
マーケティング施策を打ち出すときもこの「スモールスタート」な考え方が非常に重要になってきます。
「小さく始めて、大きくしていく」そんなイメージです。
「小さく始めておくと失敗したときのリスクを最小限に抑えることができる」のが小さく始める最大の理由です。
例えば、Webアプリケーションを使ったマーケティング施策を打ち出すときに、世の中があっと驚くような凄いアプリを作ろうと思っても普通はうまくいきません。
目的が絞れておらず、機能が多すぎて誰のためのアプリかわからない、
そして多額のコストをかけてしまったがゆえに後に引けず失敗とわかっている施策をズルズルと続けることになる。まさに「コルコンドの誤謬」です。
そんな未来が容易に考えられます。
小さく始めておけば、失敗と分かればすぐに「辞めるか」「軌道修正」するかを選択でき、もし失敗に終わっても最小限のダメージで終わります。
上手くいきそうだと判断したタイミングで徐々に拡大していけばいいのです。
何も「失敗」が悪いことだと言っているわけではありません。失敗から学ぶことはたくさんあるでしょう。
そして、失敗してもまた挑戦すればチャンスはいくらでもあるでしょう。
ただ、また挑戦するためにも失敗は最小に抑えておくべきで、再挑戦できないくらいの失敗をすることは非常に危険であるということです。
小さく始めるためのポイント
1:明確な目標を立てる
2:これ以上削れないほどにシンプルにする
1:明確な目標を立てる
明確な目標(目的)がないと、機能やサービスに溢れてしまう可能性が非常に高くなります。
誰を対象にしているのか?どんな結果を目標としているのか?どのくらいの期間でで実施したいのか?など出来るだけ詳細に目標を決める必要があるでしょう。
詳細に目標が決まっていれば、よりシンプルな施策にまとめることができます。
2:これ以上削ることができない状態にする
これ以上削ることができない状態
これはソフトウェアの開発でよく使われる言葉です。
最初のうちは、目的を達成するために必要な最小限の機能で、作り始めることが大切であるという意味の言葉です。
やりたいことがたくさん思いつくとは思いますが、少しでも不要と感じたら削っていきましょう。
削りに削られていき最終的に残ったアイデアが、小さく効果的なマーケティング施策として機能します。
自由度が高く、小さく始められるアプリマーケティングという選択肢!
自由度が高く、小さく始めやすいマーケティング施策として上げられるのがアプリマーケティングです。
アプリマーケティングとは、スマホやタブレット端末のアプリを用いて顧客とコミュニケーションをはかるマーケティング手法のことです。
・アプリ登録してくれたユーザーの情報を収集しマーケティング分析に使う
・スタンプカード、ポイントカード機能を使った実店舗への集客活動
・店舗の予約機能で顧客の利便性を高める
・ECサイト化してそこを販売の窓口にする
そんな施策を打ち出すことができます。
アプリマーケティングにおけるアプリはとても自由度が高く、いろんな施策を打ち出すことができます。
この柔軟さを活かして、小さく始めて、需要に応じて拡大していくように運営することで「小さく始めて、重要に応じて拡大していく」という戦略をとれます。