アプリ開発で必要なのは、純粋な企画力よりも、現在ある機能をうまく活用したアプリを作れるかどうかです。
短期間で仕様や機能が激変するアプリもあるため、必ず企画のたびに確認しましょう。
ここでは、最新アプリでできることについてまとめているのでぜひ参考にしてみてください。
最新アプリでできること【プッシュ機能】
現在、このプッシュ機能を利用してアプリでできることは主に4つあります。
プッシュ通知
プッシュ通知は、スマートフォンやタブレットにアプリをインストールしてくれたユーザーに、情報を送る機能です。
アプリをインストールしてプッシュ通知を許可しているユーザーであれば、誰でも受け取ることができ、通知はロック画面で見られたり、Androidならステータスバー、iOSなら通知センターでも確認できたりするのが一般的です。
プッシュ通知についてはぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
「【完全攻略】プッシュ通知運用を効果的に!無料で使えるおすすめ3選」
ジオプッシュ
次はジオプッシュです。
こちらの機能はプッシュ通知に位置情報を紐づけしたもので設定したエリア内に入った(出る)ときに情報を配信するため、該当エリア外のユーザーを弾くことができます。
配信するユーザーを限定したいときにに効果を発揮します。
欠点は、端末側の位置情報がオフになっていると狙った効果を得ることはできず、例えばiPhoneユーザーの場合、「常にオン」にしてもらう必要があるということです。
セグメントプッシュ
ユーザーを絞り込んで配信するという点がジオプッシュとの類似点ですが、セグメントプッシュはより詳細な設定が行えます。
例えば、ユーザーそれぞれの利用キャリアやOSなどの属性、あるいはアプリ起動頻度などこまかな絞込みが可能です。
さらに高性能をつきつめれば、性別や住所レベルでの絞り込みも。
Beaconプッシュ
スマホで使えるビーコンはBluetoothの信号を利用しています。
かつてはBluetoothの機能をONにしないとビーコンを受信できませんでしたが、2013年にAppleがこの「iBeacon」という無線通信技術を採用したことで急速に普及しました。
Beaconは他のツールよりも信号を送れる範囲が狭く、端末の大きさにもよりますが数センチから数十センチ程度です。
その代わり精度が高く、屋内や地下など他の信号が届きづらい場所でも問題なく利用できます。
またBLEによって電力の消費が抑えられ、信号同士の干渉が少ないのもメリットです。
Beaconの特徴や活用方法についてはこちらも参考にしてみてください。
一口にプッシュ通知といってもこれだけの種類があるので使用用途を考えて選択してみてください。
最新アプリでできること【決済】
決済関連もアプリでできることのひとつです。
クーポンの発行はもちろん、近年はポイントカード機能を利用してペーパーレスのポイントサービスを実現しているショップも増えてきました。
androidやiphoneどちらのOSにも対応でき、さらにアプリの管理や更新がPCとスマホどちらでも可能という自由度の高さも人気の理由です。
またポイントカード機能はQRコード、ビーコン端末、Wi-fiとの連動ができるため、お店の特性に合わせたポイント付与ができます。
たとえば駅中や小さな路面店は、ビーコン端末やWi-fiだと店の前を通っただけでポイントが付与される可能性があります。
QRコードをレジや店内に掲示する方法なら、純粋な来店者のみにポイント付与でき、不公平になりません。
こういったスマホ決済の可否は売上げにも大きく影響します。
とくに給料日前は現金のみの対応だと売上げが伸び悩んでしまいますが、後日引き落としのスマホ決済なら給料日に関係なく購入してもらえます。
クレジットカードを持っていない人でも、スマホなら持っている可能性が高いのもポイントです。
しかしキャリアやクレジットカード会社が限られているアプリがあったり、お客様に初期設定をしてもらう必要があったりと、デメリットも。
専用端末代が実質無料だったり、初期費用が安く抑えられたりできるプランや個人事業主でも利用可能なサービスもあり、今後も広がりをみせそうです。
最新アプリでできること【連携】
小売系やゲームアプリを中心に、SNSとの連携機能を活用したものも増えてきました。
SNSと連携する最大のメリットは、機種変更時のアカウント移行が容易になることです。
アプリひとつひとつのアカウント名やパスワードをメモしておき、機種変更後にひとつひとつアカウント移行していくのは手間がかかります。
お気に入りのアプリなら優先的に手続きしてもらえますが、「キャンペーン時に何となく登録した」程度のアプリは、面倒くささが勝って再ダウンロードすらしてもらえません。
SNS連携を利用すると、先にSNS関連のアプリをダウンロードやログインしておくだけで機種変更後のアカウント移行を手軽に済ませることができます。
それまで溜めてきたショップのポイントや、ゲームのプレイデータを連携ボタンひとつで呼び出せるのです。
また、facebookなどと連携することで、ユーザー側がいちいち個人情報を登録せずともショップ側がある程度の情報を収集できるのもSNS連携の良いところです。
マーケティングに必要な属性別の情報を手軽に集められるうえ、SNSを利用したキャンペーンでユーザーに近い感性を持った友人や家族へのアプローチもできます。
近年はインスタグラムやyoutubeなど画像や動画サイトとの連携ができるアプリも、珍しくなくなりました。
文字でのつぶやきがメインのtwitterやfacebookより手軽に画像とフィーリングを共有できる、画像アプリや動画サイトが10代20代にとっての主流となりつつあります。
アプリ開発の際は、アプリでできることが時代にマッチしているかどうかも考慮しましょう。
まとめ
最新アプリでできることは、従来のクーポン配信機能をさらに効率化した機能や、ペーパーレスによる手軽さとコストカットの実現など、さまざまです。
決済機能つきアプリで対応可能カード会社が異なるように、対応OSだけではなく、アプリごとの起動条件も考慮しつつ、目的に合った機能を取捨選択していくことが大切。
アプリ開発が盛んな今、対応OSや基本機能の変化は短いスパンで行われています。
アプリ開発の際は、企画段階で必ずもう一度導入したいアプリの詳細を確認しましょう。アプリ開発のことならPieceに任せれば安心です。