アプリ開発を行う際に気になるデザイン。
デザインは、アプリの使いやすさに直結するのでアプリを生かすも殺すもデザイン次第です。
とはいえ、デザインを学ぶ機会が中々なく、どのように開発を進めればいいか分からないものですよね。
そこでこの記事ではアプリ開発に必要な基本的なデザインから、UIやUXを考慮したデザインの方法をご紹介していきます。
是非参考にしてください。
目次
アプリデザインの基本は「見易さ」と「分かりやすさ」
アプリのデザインで最も重要なのは「ユーザーが容易に目的を達成できるデザイン」にすることです。
それは、「見やすく、分かりやすい デザイン」です。
よくある間違いとして「美しいレイアウトや文字」「お洒落な画面」「芸術性」などを意識しすぎることが挙げられます。
デザインに凝りすぎてしまうと、かえってユーザーにとっては「見にくく、分かりづらいデザイン」になってしまうことがあります。
アプリの目的は、ユーザーの課題を解決することですよね。
その目的を果たすために必要なデザインを取捨選択していく必要があります。
『見やすく、分かりやすい 』が重要なポイントだということを念頭に置いておきましょう。
いまさら聞けない!UI/UXって何?
デザインについて調べると、必ずといっていいほど目にするUIとUX。
「聞いたことはあるけど、ぼんやりデザインのことだなー」
くらいにしか理解できていない方も多いのではないでしょうか。
具体的な「見やすく、分かりやすい」開発のポイントをお話しする前に、UIとUXについて改めて理解しておきましょう。
UIデザインとは「アプリそのもののデザイン」
UI(User Interface)とは、ユーザーとの接点という意味になり、UIデザインとは『アプリの画面そのもののデザイン』を意味します。
例えば、PCやスマホで閲覧中のアプリやサイトの「フォント」「色」「余白」「ボタン」などのデザインがUIデザインです。
このUIデザインで重要になってくるところは、ユーザーの目線に立って考えられたデザインであるかどうかです。
すなわち、「アプリ内でのユーザーの目的がすぐに達成できるようなデザイン」が良いユーザーインターフェースだと言えるでしょう。
例えば、
「ユーザーが求めている情報をすぐに見つけることができる」
「ユーザーがしたい操作がすぐにできる」
などがユーザーの目的をすぐに達成できるUIだといえます。
オシャレ=良いデザインというわけではありません。
たとえオシャレなデザインでも、ユーザーが目的を達成できなければすぐに使われなくなります。
ポイントは、ユーザーに考える時間を与えないことです。
ここをタップすれば「進む」「戻る」「詳細画面が開く」など、ユーザーの求めている説明がどこにあるのかをわかりやすく伝えることが重要です。
アプリ開発を考える際にデザインを考え出すとキリがないほど出てくるので、まずはユーザーの目線に立ったUIデザインに絞って考えていきましょう。
UXデザインとは「ユーザー体験のデザイン」
UX(User Experience)を日本語にすると「ユーザー体験」と言います。
『アプリを利用し、実際に体験すること』がUXであり、UIと共に考えなくてはならない要素です。
UXが良くないとアプリを2度と使ってもらえなかったり、他のアプリに乗り換えられてしまったりします。
ユーザー体験と聞くと難しく考えてしまうかもしれませんが、
「アプリを使ってみて便利だった」
「楽しかった」
などの良い感情を与える事ができれば、それは「良いUX」であるということができます。
UXの中にUIも含まれていて、操作性の良さ、分かりやすさが「良いユーザー体験」につながることは大いにあります。
そのため、UXデザインとUIデザインは同時に考えていかなければなりません。
まずは、ユーザーに不便さを感じさせないことを第一に考え、それからユーザーを喜ばせられるような仕掛けについて考えていくのがいいでしょう。
アプリのデザインを決めるときに重要な3つのポイントとは?
UI/UXについて理解できた所で、アプリのデザインを決めるときに重要なポイントについて紹介をしておきましょう。
単に「良いUI」「良いUX」を考えるにしても、やみくもにはできません。
3つのポイントを押さえておくことで、デザイン案がスムーズに浮かびます。
ポイント2.最低限必要なデザインを考える
ポイント3.ユーザーの目線を意識する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ポイント1.ターゲットを明らかにする
まずは、「アプリは誰のためのものなのか」と言うことを念頭に置き、ターゲットを明確に設定しましょう。
10代の女の子向けのアプリのデザインと50代の男性向けのアプリのデザインが同じで良いわけがありませんよね。
まずは、想定ユーザーの除法を洗い出すことから始めましょう。
年齢、性別などの基本情報はもちろん、趣味や利用状況(家で、電車で、学校で、など)なども考えた方がいいですね。
5W1H(いつ、どこで、だれが、何を、なぜ、どうやって)のフレームワークを用いて考えると、抜けもれなく考えることができますよ。
ターゲットについては、以下の記事でも詳しく説明しているので、併せてご覧ください。
ポイント2.最低限必要なデザインを考える
操作性の良さ、分かりやすさが重要なので、シンプルさを重視することが大切です。
そのために、最低限必要なデザインは何かを考えましょう。
アプリを作っているとあれも伝えたい、これも伝えたい、といろんなことを1ページに盛り込んでしまいたくなってしまいます。
しかし、アプリを見るスマートフォンの画面はそんなに大きなものではありません。
1ページで出来る操作は1つまで、というのがシンプルな画面設計の鉄則です。
・説明が不要な直感的に理解できるデザインか
・見た瞬間にそのページで何が出来るのか、何をすればいいのか分かるか
上記が達成されているかどうかを随時確認しながら考えていきましょう。
ポイント3.ユーザーの目線を意識する
ユーザー目線が欠けてしまうと、見やすくても使ってもえない、なんだか使いにくいアプリになってしまいます。
ユーザー目線を意識する際に押さえておきたいのが、「Fの法則」です。
ユーザーはアルファベットのFの字を書くように、ページ内で目を動かすと言われています。
まずは左上のロゴ部分からヘッダーが目に入り、見出し・メニュー、記事と読み進めていくような形で目線が動きます。
なので、その目線を意識して、アイコンやメニューなどを配置すると誰にとってもわかりやすいデザインになります。
特に目立たせたい部分は左上に配置する方が目に留まりやすくなります。
優れたUI/UX構築のために参考デザインをたくさん見よう!
優れたUIやUXを作るためには、優れたUIやUXを知っておく必要があります。
実際のアプリのデザインをたくさん見て、真似できそうなものがあればどんどん取り入れましょう。
ただ、アイデアを取り入れすぎて逆にわかりにくいUIになってしまうことには注意してください。
デザインを参考にする際の4つのポイント
デザインを参考にする際のポイントはたくさんありますが、まずは以下の4つを中心に見ていくと間違いないでしょう。
・配色
・ボタン/アイコン
・操作性
詳しく見ていきましょう。
レイアウト
どのようにコンテンツを配置しているのかをよく観察しましょう。
レイアウトはUIデザインの土台です。
レイアウトが間違っていると根本的に使いづらく、わかりにくいアプリとなってしまいます。
・関連性の高い要素は近づいているか
・関連性の低い要素間に十分なスペースがあるか
・要素の始まりはそろっているか
上記のポイントを中心に、レイアウトを確認していきましょう。
配色
配色もUIデザインにおいて非常に重要な意味を持ちます。
もちろん別パターンもありますが、基本的には
ベースカラー:メインカラー:アクセントカラー=70:25:5
の割合がまとまりのある良い配色だとされているので、この観点で配色をチェックしましょう。
メインカラーには、1番のテーマとなる主張したい色が設定されています。
色にはそれぞれユーザーに与えるイメージがあるので、どの色をメインカラーにするのかが重要です。
赤なら「炎、危険、血、暖かさ、緊急、心臓やハート」。
青なら「海、空、清潔、品質、涼しい、冷静、冷たい」などのイメージを与えることができます。
ターゲットや世界観に合わせた色をメインカラーに設定するのがいいでしょう。
プロに学ぶ、一生役立つ配色の基本ルール8個まとめ【保存版】
ボタンやアイコン
ボタンやアイコンの色・形から何を伝えようとしているのか?を読み取ってみましょう。
多くのユーザーはボタンの色に対して下記のようなイメージを持っています。
赤いボタンは「削除」や「緊急」
黄色いボタンなら「警告」
緑のボタンなら「編集」や「設定」
青なら「作成」や「追加」
どんなアプリやサイトでも大抵上記の意味に合わせてボタンに色をつけています。
ユーザーに操作を迷わせないために最適なボタンやアイコンを選びましょう。
また、文字を使わなくても直感的に情報を伝えられるアイコンも適宜利用しましょう。
削除なら「×」マーク、追加なら「+」マークなどと「削除」や「追加」という文字を使わなくとも、アイコン一つで意味を伝えることができます。
画面の文字量を削り、確実に意味を伝えるためにも適切なアイコンを使用する必要があるでしょう。
アプリデザインを参考にする際は、これらのボタンやアイコンのデザインについても注意深く観察してみましょう。
操作性
操作性は特にUXに関わる部分です。
操作性も真似できるものはどんどん真似していきましょう。
削除時の操作、フォームへの入力時の操作、それらひとつ一つがアプリの使用感やユーザー体験に影響を与えます。
以下の記事でもアプリの操作性(ユーザビリティ)について詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
デザインのカスタマイズができるアプリ開発ツールを選ぼう!
実際にアプリの開発段階になったときに、どのようなツールを利用すればいいのでしょうか?
結論から言うと、ある程度カスタマイズが効くものがいいです。
アプリのデザインをするぞ!と思っても、利用するアプリパッケージがデザインの自由が効かないものだったらどうでしょう?
せっかく調査して設計しても意味がありませんよね。
そのため、パッケージアプリでもある程度カスタマイズが効くものを選ぶことが大切です。
カスタマイズ可能なアプリパッケージ「Piece」
カスタマイズができるアプリパッケージ、「Piece」なら豊富なカスタム機能で、思い通りのアプリが制作できます。
パッケージ開発のものであれば、ある程度のデザインがプリセットされているでしょうから、そこまでひどいものが完成することはないでしょう。
しかし、ある程度カスタムできれば自社のオリジナリティやコンセプトなどをアプリで表現ができます。
UI/UXを意識しつつ自社のこだわりを出したい方は、以下よりPieceの詳細をご覧ください。
まとめ
今回は、アプリ制作の際に重要なアプリのデザインに関して解説をしました。
ユーザー目線に立って、使いやすくて、わかりやすいデザインを心がけることが愛されるアプリを作る一番の近道だと言うことがわかっていただけたと思います。
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