スマホの普及率が上がるとアプリのダウンロード数も増え、アプリそのものの種類も豊富になってきました。
その中でも特に近年、企業は販売促進効果のある企業アプリやポイントカードアプリ、会員証アプリの導入に積極的です。
そんな会員証アプリを制作する際に気を付けておくべきポイントは「他システムとの連携」です。
今回は、会員証アプリで他のシステムと連携するべき理由と連携することでできる4つのことをご紹介します。
ぜひ会員証アプリを導入する際には参考にしてください。
アプリ単体ではビジネス効果が出にくい!?
アプリが他のシステムと連携するべき理由はシンプルで「単独アプリはビジネス効果を得にくい」からです。
例えば1つの機能に特化したアプリだと利用用途ももちろん1つしかなく使用するユーザーも絞られてしまいます。
またユーザー目線に立つと、1つの機能しかないアプリより1つのアプリに複数の機能があるアプリのほうが魅力的にうつるでしょう。
それ以外の理由として、アプリそのもののKPIの設定が難しいという点も挙げられます。
例えば具体的な月間ダウンロード数をKPIとして設定しても、認知拡大という点においてダウンロード数はその結果が反映されているといえるでしょう。
しかし、ダウンロードされて終わりでは意味がなく、ダウンロード数が増えたところでそのユーザーが優良顧客であるかどうかはまた別です。
つまりダウンロードしたその先の購買意欲を生み出し実際に購入につなげることが重要だと言えるでしょう。
そのためにも他のシステムと連携を行い機能を充実させておくべきでしょう。
具体的に連携すべきシステムは、顧客管理ができる基幹システムやPOSシステム、MAツールとの連携です。
次にこれらのシステムについてより詳しく解説していきます。
アプリに連携するべきシステム3選
アプリどうよう様々なシステムが開発されている中、どのシステムと連携したらいいか悩ましいですよね。
そこでシステム連携をする際にまずは基本の3つのシステムをご紹介します。
1.顧客管理の基幹システム
まず一番重要なのが、この「顧客管理」のデータ化です。
顧客管理システムは、顧客の基本情報(年齢・性別・エリア・好み)や販売履歴(来店履歴)なども一括で管理ができます。
そしてこれらのデータをしっかり分析することが重要です。
顧客分析ができるようになってくると、どの顧客に来店を促すためにはどんなアプローチをかければいのか、どのくらいのスパンで行うかなども見えてきます。
また、最近脚が遠のいてしまっている顧客はいないか、メルマガ配信の顧客先はどこの誰が有効なのかも見えてくるようになります。
2.POSレジシステム
次にはPOSレジシステムです。
そもそもPOSレジとはPoint Of Salse機能のついたレジのことです。
会計を行った際に販売した商品の情報や店舗ごとの在庫情報を記録できます。
そしてポイント制度を導入している店舗で、このPOSレジシステムと連携した会員証アプリがあれば顧客情報と結び付けて容易に顧客のポイント管理もできます。
また清算自体もスムーズになるので顧客にとってもメリットですね。
他にも顧客管理システムでもあるような、どういった顧客がどの商品を購入するか、現在の在庫の確認が本部との共有ができます。
システム機能によっては自動で発注を行ったり、本部との連携では一日ごとの売上げの報告を送信できる勤怠管理も行えるため、店舗運営や人材管理が容易になります。
POSレジについてはこちらの記事でより詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
参考記事:「POSレジアプリを使えばイベント時の顧客管理もスムーズになる!!」
3.MAツール
販売促進において、既存の客にリピートされることも大切ですが、それ以上に重要なのが見込み客をどのようにしてうまく取り入れるかです。
そんな見込み客を囲い込む方法として注目されるのがMAツール。
MAとは、マーケティングオートメーションのことをいい、マーケティングの過程を自動化するという意味です。
そしてMAツールはマーケティング自動化によってより顧客のことを考えたサービスを提供するためのもの。
これだけ聞くと、どうしても作業の自動化で業務効率を上げるというイメージが先行してしまいがちですが、MAツールは顧客のことを考えた販売促進を目的としています。
MAツールでまず考えられるのが、プッシュ通知によって見込み客を囲い込む方法です。
この場合、客のアプリの利用状況をもとに、適切なステッププッシュ通知によって、見込み客を少しずつ育成していくことができます。
MAツールについてもより詳しく知りたい方はこちら
参考記事:「販売促進のためのMA連携アプリとは?導入事例をチェック」
「Piece」では今回挙げたような顧客管理の詳細なデータ分析が可能で、MAに特化したパッケージもご用意しています。
アプリに必要な機能も23の中からカスタマイズすることができ、費用も選んだ機能の数だけなので初期費用は0円で始めることができます。
アプリを成功させるためにも、よりクライアント様に最適なプラン提案をしながら共に作り上げていく開発スタイルを得意としていています。
過去の制作例、実績など資料もこちらからご覧いただけますのでぜひ参考にしてください。
システム連携してできることの具体例
次に3つのシステムと連携してできることや効果、メリットも交えて具体的に紹介します。
電子レシートの発行
POSレジと連携して電子レシートの機能を追加することもできます。
電子レシートとはその名の通りレシートが電子化されアプリ上で表示されるというものです。
電子レシートの仕組みはこのようになっています。
②いつも通りPOSレジを使う
③そのデータを連携先の顧客アプリに送る
④アプリ内で表示されるのを確認
いたってシンプルで、難しいことはなにもないことがわかりますね。
レジで最初に読み込むことで買い物の際のポイントもそのまま付与されるのも便利ですね。
レシートはもらったらすぐ捨てたり失くしてしまう人もいるかと思いますが、商品の交換や返品するときなどもしものときに必要となるレシートの管理も簡単です。
そして家計簿をつけている人など元からレシートを管理している人にとってもカメラで撮影しなくても済むので手間が省けます。
実店舗・ネットショップ誘導
MAツールや顧客管理システムと連携することで、実店舗やネットショップの誘導を行うことができます。
近年ではOne to One マーケティングと言われているように、ターゲットに対して最適化された情報を送ることが必要です。
例えば、顧客管理システムで収集できる顧客データに基づいたクーポンの配布をMAツールであるプッシュ通知を利用して行うことができます。
レコメンド機能と合わせて活用するとネットでの買い物を誘導することもできるでしょう。
そして実店舗の近くを通ったときにビーコンでプッシュ通知を送れるようにすると、通知で実店舗の存在を気づかせてくれます。
そのタイミングでクーポンを配布すれば購買意欲も高まりますね。
実店舗に戻って購入を促進する効果も期待できる、買い忘れクーポンというのもあるようです。
これらはオンライン(クーポン配布)からオフライン(実店舗で購入)につなげるOnline to Offline (O2O)といいます。
ポイント連携
先ほどのOnline to Offline の反対でOffline to Online というものもあります。
具体的には、一度実店舗で商品の実物を見てからネットで安く購入というようにオフライン(実店舗)からオンライン(ネット上での購入)をする購買行動のことです。
この行動が普及するにあたって、実店舗でもオンラインでも買い物ができるようにポイントの連携は必須といえるでしょう。
ポイントの連携というのは、以前実店舗で使用していたポイントカードもアプリで読み込んで登録することでアプリ上での買い物にもポイントが反映されるようにすることです。
もちろんポイントカードを持っていなかった人のためにもカードを新規登録し実店舗でもアプリ上でも使えるようにするといいですね。
デジタルサイネージでインタラクティブな効果
最後にご紹介するのはデジタルサイネージや電子ポップとの連携です。
デジタルサイネージというのは電子掲示板のことで、顔認証できるものもあるのが特徴です。
例えば、顔認証で顧客の性別・年代を把握することが可能で、画面上のアンケートなどに答えてもらえば、より詳細な情報を得ることができるでしょう。
その際にも「アンケートを答えるとクーポンを配布する」などの特典を付けてデジタルサイネージ上の画面にアプリ会員証をかざすと顧客データと結び付けることができます。
顧客にとってもクーポンゲットでお得な買い物ができるというメリットがあり、企業もそのデータを使用してプッシュ通知のタイミングなど改善に役立てられます。
アンケートだけでなく上記の同じ方法の画面にかざすだけで来店ポイントを付与することができるなど、より気軽に来店してもらえるきっかけになるでしょう。
まとめ|アプリはシステム連携をワンセット!
この記事では会員証アプリが他のシステムと連携するべき理由・連携するべいきシステム・連携から得られる効果やメリットのご紹介をしました。
今回ご紹介した以外にもアプリに連携できるシステムはたくさんあります。
しかし注意してほしい点は、利便性を追求するあまり機能やシステム連携を詰め込み過ぎてはかえって逆効果ということです。
機能が多すぎてもユーザーが目的のものを見つけるのが困難になったりうっとおしく感じてしまう可能性があるからです。
アプリのアンインストールを避けるためにも、本当に必要な機能のための連携システムを取捨選択することが重要といえるでしょう。
その取捨選択に迷いが生まれたら、ぜひ一度JokerPieceにご相談ください。
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